55個 ページ5
kyo「おい、お前らっ！」
「私たち、良いところ知ってるんですよ〜」
ru「ちょっと、ま...」
「ほらほらー、早く行きましょう？」
手を引かれて困ったようにするレウさん。
女子生徒はにやにやしながら部屋を出ていく。
...最悪。
死んでも良いんだけどさ...
せっかく、一緒になれたから心残りはあるんよなぁ
「ねぇ、早く死ねよ」
睨み付けてくる。
人間なんてすぐ死んでしまうのに...
急かすんやなぁ...
「...何その目、何？
哀れにでも思ってるわけ？うざいんだけど」
きっ、と睨み付けて頬を叩かれる。
意外と大きな音がして、少ししてからヒリヒリと痛みが増してくる。
「それに、座ってるのも何？私可哀想でしょアピ？
今の時代そんな弱いヒロインなんて似合わねぇんだよ」
早口でまくし立ててくる。
しかし、そんな声をかき消すように大きな音が立つ。
女子生徒も私も、驚いて振り向く。
そこにはきょー先輩がいた。
廊下から聞こえてくる声の感じから、女子生徒を殴ったのかもしれない。
顔から血の気が引く。
『ちょ、きょー先輩、殴ってないっすよね！？』
慌てて立ち上がり側によるも声は聞こえていないのか、女子生徒に近づいていく。
『ちょっと、待って...！
くっそ、このヤクザが！』
部活も部活でがたいが良いため足止めにもならない。
女子生徒は怯えて座り込んでしまっている。
rd「ちょっと、きょーさん？止まろ、ね？」
kyo「らっだぁ、退けや
邪魔やねん、いてこますぞ」
rd「洒落になんねぇ〜...」
きょー先輩の気を引くらっだぁ先輩。
「うっわ、騒ぎ聞いてきたけど...ヤバイなぁ...
きょーさん、それはあかんですよ。」
慌ててやって来たのはロボロ。
rb「ほら、あんさんは廊下出とき」
もうこれ以上の仕事は駄目だと思ったのか、ロボロは「とりあえず客さんにも退いてもろて」と言った。
ロボロと私たちしかいない教室。
鞄から水筒を取り出しきょー先輩に渡す。
『口つけてないんで、どうぞ』
kyo「...いや、すまん」
ある程度落ち着いてきたのか、胡座をかきばつが悪そうに目を落とすきょー先輩。
rb「ちなみに、うちの奴が何しました？」
kyo「Aに死ね言うとりましたわ」
真顔で、即答で答えるきょー先輩。
苦笑いしか出てこない。
rb「ぅわぁー、なるほど〜...
Aも大変なんやな」
『そう思うなら助けてほしい』
同情はいらんから助けてほしかったわ...
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月14日 22時
