56個 ページ6
話をある程度聞いたロボロは「いじめかぁ」と目を反らした。
まぁ、昔は見て見ぬふりしとったからな。
そうやろうなぁ
kyo「俺は、別に心からの謝罪が聞けりゃええんですよ」
rb「そうですよねぇー」
謝るとは思えないんだよなぁ
『まぁ、私は別に良いですよ。これ以上親に心配かけたくないですし』
con「いやいや...」
普段温厚なコンタミ先輩でさえ苦笑いをしてきた。
どうして？
首をかしげると「ｱﾎ」とどりみーに言われた。
どりみーに言われたくないんだけど。
これでもテスト一位なんやからな！
「おいこら、聞いたぞお前ら」
そこにいたのはシャオロンだった。
驚く私たちにシャオロンはつかつかと近づいてきて引っ張っていた何かを落とす。
「いっ...！」
それは、先ほどの女子生徒だった。
お前、嘘やろと顔をあげると「アホ、きちんと上からの命令やわ」と言われた。
上...生徒会長か？
「...っ、すみません」
女子生徒はふてぶてしい顔つきで謝った。
『良いですよ』
そういうと私の態度が気に食わなかったのか、睨み付けてきた。
それはたまたまきょー先輩にはバレなかったが、どりみーは気がついたのかため息をついた。
sho「ん。あとお前、来いや」
『へ？』
シャオロンに腕を引かれ半強制的に立ち上がる。
sho「んじゃ、借りるわ」
rb「おい、シャオロン？」
sho「任せたわ」
タッタと走り出すシャオロン。
無理矢理連れてこられたのは科学室。
『えぇ...なんやねん』
少し呼吸が荒くなるもシャオロンの顔を見上げると何も言わずに奥へと足を進めていった。
sho「くられ先生、仮面かしてほしいんやけど〜」
krr「えぇ〜、いったい何に使うんだい...
おや、彼女さん？」
軽く頭を下げると、私の腫れた頬を見て何を察したのか奥から仮面をとってきた。
まぁ、確かに現に目元だけの仮面つけてるし...
そう思い見ていると普通の顔全面のお面を二つ持ってきた。
狐や、かわいい。
sho「え、なんで二つなんすか？」
krr「シャオロン君もつけなよ」
sho「...マジすか」
困ったように笑うシャオロン。
でも、すぐに諦めたように仮面をつけた。
sho「ん"っ、おもろ」
やば、と腹を抱えて笑うシャオロン。
いつもと違う服だから、少し違和感がある。
どちらかというと、ばんび、と言われたら納得するような服装。
けらけらと二人で笑っていると扉が開き、「やっと見つかった！イベント始まりますよ！」と何故か二人して連行された。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月14日 22時
