はじまりは潤 12 ページ16
翔サイド
家に帰っている雅紀が病院に来れる時間まで待ってもらって、みんなで岡田先生のムンテラを受けることに決めた。
その方が正確な情報をみんなで共有できると思ったから。
だけど昼過ぎに現れた雅紀は、
「いいよ俺は聞かなくて。潤のそばに付いててやる。
目ぇ覚めた時ひとりだと可哀想」
って、その場を離れようとはしなくて。
それを聞いて、純粋に潤のそばにいてやりたいんだろうな。話を聞くのは俺と智にぃがいれば十分だと思ったんだろうし。俺はそう理解した。
「じゃ、頼んだよ？
多分まだ起きねぇと思う。昨日眠れてないから完全な寝不足だと思うし、体も休養を欲してるだろうから」
「うん、わかった。俺から起こすようなことはしないで、そっとしとく」
潤から視線を外さずに、俺にヒラヒラと手を振る雅紀に見送られて廊下に出る。
部屋を出てすぐ、交代で昼飯を食べに行ってる智にぃに、
『雅紀、来たけど潤と待ってるって。
どこにいる？』
そうLINEを送ると、智にぃにしては珍しくすぐに既読が付き、
『今戻ってる』
って。
ちょうどエレベーターホールに着いたところで、目の前のエレベーターのドアが開き、智にぃが降りてきた。
「グッドタイミング。
今からで大丈夫なのかな？岡田先生」
「あーさっき食堂で会って、10分後って言ってたから、ナースステーションで聞いてみよう。
もうそろそろ時間だし」
そう言って歩きだした智にぃの後ろについて行く。
ナースステーションに行って声を掛けると、話が通っていて、すぐに病棟内にある診察室に案内された。
案内してくれた看護師が出ていくと同時に、
「懐かしいね、この部屋。
良くここで僕も親御さんにムンテラとかICした」
って、まだ記憶に新しいことを随分昔のことのように言う智にぃ。
子ども相手の俺たちの仕事は、半分が親御さんへの説明と、処置や治療に関する同意を取ることだったから、言ってることは分かるんだけど。
今、この場で言ってくるのは、ちょっとした現実逃避なんだろうなって思う。
そんな話でもして、少しばかり気を反らしてないと、ピリピリし過ぎて身が持たないから。
俺も同じ思いだった。
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虹(プロフ) - ebi信号さん» こんばんはー！コメントありがとうございます(^O^)ワクワクしてもらえて、私も嬉しいです♪これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2019年4月12日 22時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - profile読んだだけで、泣きそうになってしまった。ワクワクとホッと安心感です。この世界を続けてくれて、残してくれてありがとう…。 (2019年4月12日 0時) (レス) id: 7ab42f2331 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 虹さん» ありがとうございます！こちらこそ(^-^)/ (2019年1月2日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - 琴子さん» 良かったぁ(^O^)これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2019年1月2日 13時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 虹さん» さっそくにありがとうございました！見れました＼(^o^)／ (2019年1月2日 13時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月24日 18時
