14 聴力 ページ18
｢フッ。この一撃をお見舞してコイツも括り付けてやる。｣
伊黒さんが攻撃をしかける。
どうなってるの善逸くん！気を確かにして！！
床に倒れ込みそうになる善逸くんに、異様な太刀筋の伊黒さんの木刀が当たるまであとわずかの時。
ガンッ！！ヒュンッ
木刀と木刀がぶつかる音。
そして光の速さで相手から距離を取ったのは、善逸くんだった。
｢ｼｨｨｨ…｣
全身鳥肌が立った。
何だこの変わりようは。
伊黒さんも唯ならぬ雰囲気を感じ取ってるみたい。
すると、善逸くんは構えの体勢をとり、
『雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃』
ドンッ！！
一瞬にして見事に隙間へ木刀を刺し入れ、伊黒さんの羽織の裾を斬った。
｢…え、えええ？！凄いよ善逸くん！
凄すぎる…え？？｣
感動して、善逸くんを褒めたたえようと近寄ると、
｢…ふがっ、ふがっ…｣ﾌﾟｸｰ
鼻ちょうちんをこしらえて、寝ていた。
伊黒さんと目を合わせ、驚愕のあまり二人して固まってしまった。
・
・
・
｢えええ？！ホントに？！
ホントにそれは俺だった？！｣
善逸くん起床(？)後、伊黒さんの稽古をやってのけたことを褒めると全く覚えてないようで。
どうやら普段任務の時もこんな感じらしい。
何だ寝て闘えるって。聞いたことない。
｢まあ、とにかく次の柱の所に行けるからよかったね！おめでとう！
次は不死川さん、その次は私だよ！待ってるね！｣
｢うへへっ、やったあ！次を終えればAさんの所…って、
ギィヤアアアアアアアア？！｣
急に善逸くんは顔を真っ青にしたかと思うと、いきなり思い切り叫ぶので思わず両手で耳を塞いだ。
｢次風のオッサンのとこ？！無理無理！死んじゃうよ！？
こうやってAさんとお喋りして、蛇柱の稽古一緒に頑張ったこと知られちゃったら、俺殺される！だってあの人嫉妬の音凄いからさ！？助けてぇぇぇえええ！｣
大丈夫だから、と善逸くんの背中を撫で励ました。
…そうか、実弥さんは、嫉妬の音が凄いのか。
凄い聴力。一体どんな音なんだ。まあ、でも…
ちょっと嬉しいな、なんて思いながら、うわーんと声を上げて泣く善逸くんの背中を何度も何度も撫でてあげた。
｢ぐすっ…嫉妬してくれてるのが嬉しいんですねAさんは。｣
｢…え？！｣
善逸くんは、耳さえあれば何でもお見通しだった。
・・・・・・
昨日更新せずすみませんでした！！
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さらりとクマ(プロフ) - 真緒さん» 真緒様！！ありがとうございます！！！不死川さん好きになってくれてうれちい…！作者のことも？えへへ鼻血 なかなか作品出せてない状況ですが一応ゆっくり制作中です是非よろしくお願いします！！ (2022年4月23日 10時) (
レス) id: 8eff2d73b0 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - クマさん！大好きでーす！❤️ (2022年4月1日 13時) (レス) id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - こんなにいい作品を読ませていただいてありがとうございます！実を言うと私不死川担ではないのですが（むしろちょっと苦手だった）この作品を読んで好きになりました！これからもクマさんの作品読みにいきますのでコメント見てくださいね！ (2022年4月1日 13時) (レス) @page42 id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 風柱様むざんたおしたとはいえむりしないでくださいね (2021年11月10日 22時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしいつもおもうときがあるですりあるでかぜがふくと風柱様の事/// (2021年11月10日 22時) (レス) @page39 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2021年2月3日 0時
