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「ちくしょう、やつらめ「極大魔法」で一気に
「ふ…防ぐ手立てがないぞ！」
「終わりだ……」
白龍はダクダクと流れる汗を拭わぬまま、魔装をして浮いているふたりの下の地面に立っている1人の女に気がついた。
「……………………」
じっと彼女を見つめる。
それは、魔装を解いたAだった。
『その馬じゃ遅い！！これに乗りなさい！』
『えっ、!?』
Aはあの後、2頭の氷の馬を出現させて、2人を乗せて走らせた。
普通の馬の何倍も早いスピードで、予定よりずっと早く着いた。
だがそれで極大魔法も打っていたAの魔力はギリギリになってしまい、もう一度極大魔法を打つことは出来なかったので魔装を解いた。
そもそも、極大魔法を打つつもりはなかった。ここまで来たのは、紅玉と紅覇を守るため、ただそれだけだったのだ。
自分の手で白龍らを殺せる勇気など、自分にはないし
その”意味”はない。
(どうせ、勝てないもの。)
シナリオ通りに進めるというのは、悪いことなのだろうか、良い事なのだろうか？
でもまあ、
自分が恨まれるだけで終わるなら、
別にそれで。
「でもまぁ〜不本意でもいいじゃないですか！最後に勝つのは白龍陛下なんですから…ねっ！？」
「………………」
「我が主が陛下に手を貸すと決まった時点で、この内戦の結末なんか……”最初から決まっていたんですから”！」
「…………………………ああ……そうだったな…」
ザザザ……
「ん！？」
「なっ……なんだ……”あれ”は！？」
「「!!」」
紅覇と紅玉はそちらを見た。
Aも風で煽られる髪を耳に押えながら、振り返った。
ザザザザザ
「大波!!?」
「平原のど真ん中だぞ、ここは!!!」
「殿ーーっ！殿ーーっ！お待ちしておりましたー！」
ナナウミはキャーーッと両手を大きく振った。
「おお七海！良い子で待っておったか？なんじゃあ、俺の相手は
「そいつは困りましたね、殿。」
「……………ああ困る。『鬼倭国』の侍は、
「来たか。」
「あれが、紅明お兄様がおっしゃっていた……白龍ちゃんに協力する第三の国なの……!?」
ザザザザザ
大波と共に現れたのは、日本の歴史に登場してきそうな鎧を着た男たちだった。
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氷空音(プロフ) - 海月ゆらさん» コメントありがとうございます！こちらこそここまで読んでくださってとても嬉しいです😭完結まで精一杯頑張らせていただきます❤️ (2022年5月23日 0時) (
レス) id: 6c8722363c (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 続編おめでとうございます！マギに再熱して色々な作者さんの小説を読ませていただいてたのですが皆さんマグナシュタットあたりで止まっていたりしていたので、ここまで書いてくださって本当に感激してます！！無理のない程度で頑張ってください(^^) (2022年5月23日 0時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年5月17日 1時
