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「「………」」
「手数に差がありすぎる。」
紅明は俯きがちに言った。
「白龍には兵力となく、軍師もなく、もはや将もない。」
「…………わかっていたこととはいえ…」
「……………」(そう、きっと白龍とAも、私たちが知らないだけでもっと親密な関係を持っていたはずだ。
彼女も、もうこちら側に足を踏み入れた。)
「……白龍は、1人なのだ。それでは戦に勝てない。
それでも無限の魔力さえあれば…白龍に「マギ」たるジュダルさえいれば…戦はまったくちがうものになっていたであろうが………」
「紅明様…？」
「………」(その場合、紅明様はさらに厳しい策をとらざるを得なかっただろう。我々が兵団同士のぶつかり合いにあえて応じたのも…強化兵団を操る白龍皇子の魔力を削いでおくため。
白龍皇子は、こちらの甘さを逆手にとったつもりで、自らも魔力の消耗件を強いられていたのだ。)
「にしても、予想外なのは…白龍皇子の魔力がまだ尽きないことだ。十万もの強化兵団を操り続けるほどの魔力を隠し持っていたとは…白龍皇子には、まだ何か策があるのか…？」
＿東軍本陣
「どうした、もっと魔力をよこせ。」
カァアアブルブル
パアン
パンパン
白龍の後ろに並んでいた”分身体”が割れる。
「まあ陛下！義手に力が入らないんですか？」
ブルブル
「大変！このままじゃ、魔力が切れて義足も動かなくなっちゃうかも！」
ハアハア
「な〜んだ、最初からわかっていたこととはいえ…
残念無念、負け戦でしたねえ！やっぱ、しょせん白龍陛下じゃあ、紅炎さんにも、他の兄弟たちにも……勝てなかったってことですかね〜？
どうしますぅ〜？陛下。」
「…………」
頭に次々と過ぎるのは、ジュダルやアリババアラジン、玉艶、Aの顔だった。
それぞれ思うことがあるが、今はただ疲れで何も考えられなかった。
チカチカ
フッ…
ボロッ
ゴトッ
義手が、落ちた。
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氷空音(プロフ) - 海月ゆらさん» コメントありがとうございます！こちらこそここまで読んでくださってとても嬉しいです😭完結まで精一杯頑張らせていただきます❤️ (2022年5月23日 0時) (
レス) id: 6c8722363c (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 続編おめでとうございます！マギに再熱して色々な作者さんの小説を読ませていただいてたのですが皆さんマグナシュタットあたりで止まっていたりしていたので、ここまで書いてくださって本当に感激してます！！無理のない程度で頑張ってください(^^) (2022年5月23日 0時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年5月17日 1時
