第272夜 眷属と氷の騎士 ページ41
「『ベリアル』より生まれし眷族よ…」
「『ザガン』より生まれし眷族よ…」
「「我が身を捧げる…我が身と…ひとつになれ」!!!!!」
ゴオオオ
「ほ、ほんとに化け物になっちまった!!」
「この二人、すでに白龍皇子の「眷族」になっていたのか！」
「早すぎる、不自然な同化だ。生命を操る白龍の「ザガン」の力で無理やり進めたんだろうけど…死ぬよ？そんなことすれば。」
「構わぬ。」
「なんだって？」
「皇子よ…我らは、”死ぬべきなのです”。
祖国を「組織」に蝕まれながら…今まで何もしなかった。白龍様ただ1人以外、誰も何もしなかった。
だから皇子よ、皇女よ、あなたも、あなたの部下たちも、そして我らも…………
ここで戦い、消え去るべきなのです!!!!!」
カッ！
ビリビリ
「なっ、なんだ！？」
ブルブル…
ギロツ
ビツ
「!!?」
ワアアア
「ど、どうしたんだ！？」
「何をする、やめろ!!!!!」
「目つきがおかしい…これが「ベリアル」の眷属器の力なのか!?」
「魔法で同士討ちをさせようというのか。そうはさせるものか!!」
ビュン
ズンズン
「！？」
ギュイイイ
「しょ…植物で…」
「魔力を奪い取ってる………」
ウォオオ
(この二人は本命じゃないわ…でもこんなことをする敵を放ってなんか行けないわ！「魔装」と「極大魔法」で一気に倒して…
ダメよ!!それでは一体なんのために魔力をとっておいたの!!?最後の最後に戦えなくなってしまう…
1体どうすればいいの!!?)
＿西軍本陣
「白龍は…紅覇や紅玉を「甘い」と判断したのでしょう。兵を盾にとれば、紅覇と紅玉を足止めできる。そして、無駄な魔力を消耗させることができると。
同様に、あの十万の強化兵団も…「金属器使い」同士の直接対決の前に、我々に魔力を強いるための布石…
そして、実際その通りに事は運んだのです。」
「………」
「では、この戦は白龍皇子に有利に進んでいるのですか？紅明様……」
「……」
紅明は何も答えなかった。
＿
キイィイ
「そうだ、「金属器」を使え!!練紅覇！」
＿【極大魔法
ドチュン!!
ドドドドドドド！
……!?
それは一瞬のことであった。
空に浮かんだ八芒星、
そして、二人の周り全方位を囲む、氷の槍。
空からも、左右前後からも、地面からも生えてきた氷の槍は、二人の体に深く突き刺さった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷空音(プロフ) - 海月ゆらさん» コメントありがとうございます！こちらこそここまで読んでくださってとても嬉しいです😭完結まで精一杯頑張らせていただきます❤️ (2022年5月23日 0時) (
レス) id: 6c8722363c (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 続編おめでとうございます！マギに再熱して色々な作者さんの小説を読ませていただいてたのですが皆さんマグナシュタットあたりで止まっていたりしていたので、ここまで書いてくださって本当に感激してます！！無理のない程度で頑張ってください(^^) (2022年5月23日 0時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷空音 | 作成日時：2022年5月17日 1時
