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「無駄な魔力の消耗はゆるされない。我々の目標はあくまでも白龍皇子を倒すことなのだ。」
「「じゃあ……」」
「『魔装』の力なしで、この二人を倒すんだ！」
▼▼▼
一度に全てを理解するというのは苦痛以外の何ものでもなくて、できっこないものでありました。
ですが私は、知らなくてはならなかったのです。
これからの人生を、これからの未来を。
大好きな彼の死を目の前にし、やっと気がつくことが出来ました。
私は人に守られる資格など無く、私が人を守らねばならないということを。
自分の力を惜しみなく使い、この世界に存在しているこの命を、大好きなこの世界で使い切らなければと思いました。
逃げることは許されないと思いました。自分がしたいことから目を背けて、使命だけに従うのはもう辞めました。
世界はそのまま進んでいっても、私がいなくたって、
私はそれを知り、やはり世界ではなく大切な人だけを1番に助けたいと、守りたいと思いました。
けれど、何から助けるのか、何から守るのか。
それは非常に難しく、わかり得ないことでありました。
ですが私は、その時やっと気がついたのです。
「愛」、それこそが人を、心を、世界を救うのだと。
母は私に呪いをかけたのです。
使命をひとつ放棄したのだから、もう1つくらいは、最後までやってやろうと思いました。
1人だけ、可哀想な人がおりました。
私は、彼を救いたいと…
こんな私でも、彼を愛したいと、そうおもいました。
例えそれが嘘偽りであろうと、
愛は世界を救うのだと、母がそう最後に仰ったのなら、
私はこれくらいの約束は果たしてあげなきゃと思いました。
だから私は、
母の呪いを受け入れて、
最後に、自分の本心の愛を、ここに捨てていこうと思います。
ああ、でも、まだそれは、先だけれど。
でも、未来なんてあっさり来てしまいますから、
そんなに、準備している暇はないのです。
さあ、最後に、
最後に、本当に愛した彼らに、
元気な今、出来ることをしたいと思います。
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氷空音(プロフ) - 海月ゆらさん» コメントありがとうございます！こちらこそここまで読んでくださってとても嬉しいです😭完結まで精一杯頑張らせていただきます❤️ (2022年5月23日 0時) (
レス) id: 6c8722363c (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 続編おめでとうございます！マギに再熱して色々な作者さんの小説を読ませていただいてたのですが皆さんマグナシュタットあたりで止まっていたりしていたので、ここまで書いてくださって本当に感激してます！！無理のない程度で頑張ってください(^^) (2022年5月23日 0時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年5月17日 1時
