2 ページ38
東軍本陣
白龍の元に運ばれた現状況の情報を聞き、軍団長のような男は「クソッッ！」と武器を地面にたたきつけた。
「主力が足止めをくらっただと…!!?」
「我が軍本陣は完全に手薄になってしまいました。」
「おのれ…紅明ェェェ〜〜〜!!!」
「いや〜意外でしたよ陛下！敵がこんな”魔力の無駄遣い”をするとは！まさか、こちらの一般兵士たちを、殺さず足止めするためだけに…」
ナナウミは背中で手を組みながら白龍の背中に話しかける。
「それに陛下が仰っていた「Aサマ」も、まさかあそこまであちら側に肩入れしてるとは！完全に陛下と敵対したのでしょうか？
どちらにしろ、彼女があんなに目立つ行動をとるのは危険だということに気が付かなかったのでしょうか？
な〜〜んだ！練紅明ってお兄さんとAサマは〜〜
案外、甘いんですね。」
「そうだ………
その甘さが貴様の命取りだ、紅明。そして……」
＿
「紅玉！この間に一気に敵本陣までかけ上るぞ！」
「はいっ、紅覇お兄様!!」
(紅明お兄様は……すごい人だわ。敵をあそこへ閉じ込める。それがきっと1番この戦いで犠牲の少ない戦い方だわ。
けれど、Aちゃんとよく話し合っていたのを知っている。彼女もこの戦法を考え出した1人に違いないわ。
真正面から兵同士ぶつかり合わせても、きっと
犠牲を最小限にとどめるために、「金属器」の力は使うのね…)
頭に浮かぶのは魔装をして方陣を浮かばせる紅明と、武器を構える紅覇と、みんなを守ると宣言したAの姿。
ぎゅっ
(私もそうありたいわ！私は……このお兄様たちに…ついていっていいんだわ…！)
ドドド
「順調っすね、黄文さん！」
「このまま終わってくんないかなぁ。」
「姫君と紅覇皇子さえいれば大丈夫!!俺たちはそれについていって…敵本陣を攻め落とした功労者として讃えられるのだ。ワハハハ！」
「どうか終わってください、みんなの願い通りに…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷空音(プロフ) - 海月ゆらさん» コメントありがとうございます！こちらこそここまで読んでくださってとても嬉しいです😭完結まで精一杯頑張らせていただきます❤️ (2022年5月23日 0時) (
レス) id: 6c8722363c (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 続編おめでとうございます！マギに再熱して色々な作者さんの小説を読ませていただいてたのですが皆さんマグナシュタットあたりで止まっていたりしていたので、ここまで書いてくださって本当に感激してます！！無理のない程度で頑張ってください(^^) (2022年5月23日 0時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷空音 | 作成日時：2022年5月17日 1時
