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「最後の一兵になるまで「怒り」のままに全力で襲いかかってくるだろう。もちろんそれでも、圧倒的兵力差をらもって包囲殲滅作戦をとれば
＿しかし、敵味方に多くが死ぬ…凄惨な結末になるだろう。
ゴクリ
「うちのご主人様は、その前にカタをつける。そのために、少々の魔力を使うってさ。」
そこに紅明は既にいなかった。
「殺せ殺せ殺せェ!!!!」
「今だ退け！」
ザザザッ
「逃げるなァ！」
ドドド
キラッキラッ
「！？」
「なんだ？あれは………」
カァアア
「「
頼みますよ、A。」
「行くよ、紅明さまっ！」
転送方陣に向けて黒い弓矢を放ったのは、セイバーの武器化魔装をしたAであった。
ドン
フッ
ストン
「！？なんだァ？ただの弓矢じゃねえか。」
シュバッ
シュババッ
複数置かれている方陣から出てきたただの黒い弓矢が地面に刺さる。
なんなんだと近づこうとした時……
ふっ
ぱちん
ドガアン!
「「！？」」
弓矢が爆発し、地面に大きな穴を開ける。
ドカンドカンドカンドカン！
引き続き他の弓矢も爆破していく。
「こっ…これは…!?」
ヒュウ…
ガラガラ
「がっ……崖に囲まれちまった……」
「あァ!!?」
ウォオ
「ふざけやがって！そこで待ってろ！ぶち殺してやる！」
兵士たちは崖に降りて、崖を超えて相手の方へ行こうとする。
「油を流しこめ！」
「うっ！？」
ドバア！と樽に入った油が投げ込まれ、地面に余って割れて油まみれになる。
「畜生…」
ズルズルと滑って崖を登れない！
「火矢、放て!!」
ボオオ
「くっ…！」
ヒュンヒュン
ボワア！！
「クソが!!!!!」
油に火が引火し、大火となった。
「これは単なる包囲殲滅作戦ではない。おまえたちの「怒り」に任せた戦いを止めてみせる。」
「……！」
ふと、Aは槍をイヤリングに戻し耳につけながら「天眼」で白龍のいるであろう方向に目を凝らした時、
「……」
目が、あった気がした。
彼と。練白龍と。
ドキリとした。もうバレていないわけがない。
自分が、彼の敵として今、ここに立っていることを。
(本当は…ここまで手を尽くすつもりなんて、なかったんだけど…)
Aは目を逸らして天眼を解除した。
やはり未来を知っていても尚、”最後”に役に立ちたかった。
責任を、果たしたかった。
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氷空音(プロフ) - 海月ゆらさん» コメントありがとうございます！こちらこそここまで読んでくださってとても嬉しいです😭完結まで精一杯頑張らせていただきます❤️ (2022年5月23日 0時) (
レス) id: 6c8722363c (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 続編おめでとうございます！マギに再熱して色々な作者さんの小説を読ませていただいてたのですが皆さんマグナシュタットあたりで止まっていたりしていたので、ここまで書いてくださって本当に感激してます！！無理のない程度で頑張ってください(^^) (2022年5月23日 0時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年5月17日 1時
