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「新しい世界はソロモンの意志で満たされている。全ての命を等しく愛した彼の意志でだ。すると、今は個体差がありすぎる 俺たち「異種族」も、あちらへ移るとその差は限りなくゼロになるだろう。
アルマトランの悲劇の記憶も世代交代を繰り返すうちに、徐々に薄れていっちまう……
それでも世界が指導者を、正しく見定め続けるには…一体どうすればいいのか？」
「「……！？」」
「その答えこそが、「マギ」システムなんだ！」
「「「マギ」システム!?」」
「そう！「アルマトラン」に存在する3人の「マギ」という存在を、新しい世界にも引き継ごうと思うんだ。そして彼らが王を選ぶ……すべての命を等しく愛したソロモン王の意志が宿るルフに愛された「マギ」ならば、必ずや王に相応しい器を見つけ出すはずだ！」
「「おお!!!」」
「だが「アルマトラン」から引き継ぐ存在はマギだけじゃない。
「マギ」は3人…必ずや1人の王を選ぶとは、限らない…」
「確かに…」「でもそうしたら戦争が止まないんじゃ……！？」
「そうだ!!!だから、すべてを「視る者」が、「マギ」たちのことも選ぶ必要がある…いや、選ぶというよりも、もしおおきく間違いそうなった時に正してあげる存在だ……」
「もしかして…」
「そう！それが「シュバリエ」なのさ!!!選んだ「マギ」と共に、「シュバリエ」は「王」を選ぶ。だからと言って「マギ」が必要ない訳じゃない、「シュバリエ」は世界の均衡を崩さぬよう、全体を見て支えてあげるんだ。「マギ」よりも世界に生きる人間全員に近い距離で接して愛して、共に世界を作っていく。それこそが「シュバリエ」だ！彼女はグロリアの意志を強く引き継ぎルフも分けられているから、「仏眼」の力を持っているはずだ。それを使って、二人は世界を支えるだろう…」
「おお！」
「そして、王には力が必要だ。力がまったく均一になってしまう新世界において、他とは違う奇跡の力をこの地下都市に眠らせておきたいんだ。」
「それこそが……
「金属器」か!!!」
「その通りだ！いつか、何十年後か、何百年後かわからない。ここに王のたまごがやってくるだろう。もしかしたら二人いっぺんにかもしれない。「マギ」に選ばれたとはいえ、黒い心を持っているかもしれない。そんな「王の器」たちをさらに見定めてほしいんだ。
君たちにね！」
「!!?俺達に！？」
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年5月3日 18時
