第118夜 決意の訳 ページ36
「ちょ、ちょっと待てよ！！い、意味わかんねーよ…」
「僕は、そこに行って魔法の勉強がしたいんだ。」
「…へ〜…べ…べんきょうかぁ＿」
「私は、魔法ももちろんだけど、何よりそこに、、知りたいことがある気がするの。沢山。
そして、そこに、、、私が助けなければいけない人が、いる気がする。」
「…そ、れは…所詮勘だろ！？それだけで旅なんて…そんな…
ってか、勉強に至ってはヤムライハさんの元で
「うん…そうなんだけど、他にも理由があるのさ。
モルさん、アリババくん、」
「……？」
「僕、最近思うんだ。このままここにいていいのかな？って。」
「「？」」
「この国はいいところだけれど…ここではシンドバッドおじさんの輝きが強すぎて、知らないうちに、おじさんの照らし出す道に引き寄せられてしまう気がするんだ。
僕はもっと広い世界のことが知りたい！だから、そのために旅に出たいんだ。」
「ア、アラジン…」
シン…と静まり返る。
アリババはいつの間にかアラジンの隣の方に移動していたAもチラリと見ると、彼女はアラジンの言っていることを理解しているようで、俯いて悲しそうにしていた。
「そっか…旅…いいかもな！！」
うんうん、と頷くアリババ。
モルジアナは驚きアリババを振り返る。
「ならもちろん、俺達も行くぜ！なぁモルジアナ！」
「は、ハイ。」
「それはだめ。」
「……えっ？」
きっぱりとAの静かな声で断られて、アリババは頬をひきつらせながら愕然とした。
「どうしても、マグノシュタットへは私1人…
じゃなくて、アラジンと二人で行きたいの。」
アラジンもコクリと頷く。
やはり2人は、「運命」も離れることを望んでいないようだ。
＿
「アラジンとAがマグノシュタットへ行くと言うなんて驚きましたね。」
「…あぁ。」
廊下をジャーファル、シンドバッド、ヤムライハが歩いている。
ジャーファルの言葉にシンドバッドは頷く。
(それも、2人とも別々でだ…言いに来たのはアラジンが先だったが、Aに関しては言い逃げるような形で逃げてしまったからアラジンも同じことを言っていたと伝える暇がなかった…
…やはり、2人は既に2人でひとつになっているのか)
世界そのものが、彼女たちを離すのを嫌がっているようだった。
「しかし…彼らは手放せない……」
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氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん！毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです！無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね！これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月14日 23時
