2(百合要素あり) ページ32
「そうかしら…Aもいい匂いがするわ。」
スンスンと耳元の髪ら辺を嗅いでくるドゥニヤにAは驚き変な声を上げてしまった。
ドゥニヤもAもポカンとすると、ドゥニヤはニヤリと笑う。
「うふふ、A…可愛い声出すのね…」
「ちょっとドゥニヤ…貴方…王女様らしからぬ顔してるわよ…！」
するとくすぐり大会がはじまった。
「あっ、あひゃひゃ！！！、やめてよ、やめてーっ！！！ひゃーーーー！」
「あはは、ははは！キャーーーーーッ！」
部屋からは2人の少女の笑い声と艶っぽい声が聞こえてきて、部屋の外の見張りたちはただただ困惑したという噂…
コトッ…
2人でぬくぬくと布団に入りながらチェスをする。
「でもよかった。ドゥニヤと仲良くなれて。」
「あなたとあの少年には感謝しているもの…あの少年は、もう一度イサアクと会わせてくれた…一瞬のまぼろしだったけれど…話せてとてもうれしかった…
そしてAは、私を助けようと抱きしめてくれた…嬉しかったわ。こんな私を、まだ助けようとしてくれるなんて…本当に、優しいのね…」
ふわりとAの肩に頭をのせるドゥニヤ。
「そんな…。でも、どうしてシンドバッド王たちとはお話しないの？」
ドゥニヤは頭を乗せたまま黙った。
「だって…この国の王は、マグノシュタット学院と繋がっているのでしょう…？
あの女がこの国にいるのが証拠よ…きっとあいつは、あのおぞましい学院の出先だわ…！」
ぎゅっと自分の手を握るドゥニヤ。
「ヤムライハさんはそんな人じゃないよ。」
Aはドゥニヤの頭を撫でながらそう優しく言う。
ドゥニヤは「なんだか眠くなってきたわ」なんて言ってAを見た。
「あ、そう？じゃあ一緒に寝ちゃ…」
ちゅっ
「失礼致します王女よ！！」
タイミング悪く部屋に入ってきたシンドバッドとヤムライハ。
シンドバッドはその光景を見て固まる。
ベッドに2人並んでうつ伏せに寝て、こちらに背を向けていながらもAの頬にキスをするドゥニヤ。
「ぁっ、や、な、なにしてんの…！？」
「ふふふ、おやすみのちゅうですわ」
「ち、ちぅ…！？、？！？」
(俺が対女性で先手を取られるとは…女だからとはいえA…さすがは「シュバリエ」だ…
って俺は好きな女にキスされた方を怒るべきなんじゃないのか？？？？
いや、これは女同士の…)
きゃっきゃ
ウフフ
(じゃれ合い…)
「あっ脱げちゃう脱げちゃう！服が！！」
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氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん！毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです！無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね！これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月14日 23時
