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2人とも涙でぐちゃぐちゃの顔。
互いにすれ違っていた思いを、どうか今こそ、繋ぎ合わせたいから。
「私も子供だったと思ってる。突然傷つけてしまったのも、申し訳ないと思ってる。
でも、私はもうあなたの従者なんてしたくない。」
「！！そ…そんな…」
「薄々気づいてたでしょう、私はもう国に戻る気は無いの。
…でも、「友達」を知った今の私はわかるの…
「友達」がどれだけ大切で、必要なものなのか…。
…友達がいないあなたも可哀想だなと心から思うよ」
紅玉は顔を真っ赤にして涙をぼろぼろ泣きながら俯いた。
「…だから…次は、本当の友達になってくれませんか。練紅玉さん。」
「……へっ？」
突然さし伸ばされた手に、紅玉は驚き顔を上げた。
「私はあなたの言うことはもう一切聞かないし、命令なんて以ての外。
けど…普通に話をしたり、買い物に出かけたり、共にお茶をするような…
紅玉がよく読んでた絵本に出てくるような「友達」に、なりたいと思ってる。
自分勝手だけど、あなたとの関係は切りたくないの。」
これでも、「幼馴染」でしょ、と眉を下げて照れくさそうに笑うAに、紅玉は目を見開いて、そして「そんなのずるいわ」と眉を下げるとAに飛びついた。
「うわっ、痛いな！！」
「もちろん、もちろん友達になりましょう！今日からね、私たちはお友達ね！
Aちゃん、Aちゃん！！」
ぐりぐりと首に頭を押し付けてくるので、Aは涙の跡を残したまま「仕方ないな」と言うように笑った。
「くすぐったい」
「Aちゃん！素敵な名前ね、Aちゃんはとても可愛くて、素敵な女の子だわ。自慢のお友達。大好きよ」
「きもちわる」
「んー！！酷いわあっ！！」
あはは、うふふ、。
綺麗な庭で少女たちは遊んだ。
さっきの花の冠の作り方を教えてもらったり、姫らしからぬ転がってみたり。
(まさか…こんな風になるとは思ってなかった。
けど…
私はこれが正しいと思う。
気持ちの整理が着いたら今までのもやもやが嘘みたいに消えちゃった。
これからは友達だもの。
私がこれから道を踏みはずすことがあったら…
手を繋いで離さないでね。
紅玉。)
心から幸せそうに笑う紅玉を見て、Aも微笑んだ。
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氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん！毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです！無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね！これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月14日 23時
