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縛られたAは次は頭が痛いと悲痛な叫びを上げた。
そしてアリババも体をビクッと痙攣させながらより苦しみ出した。
そして今に至る。
「やっかいね……術者の魔力が形を成して身体の中で暴れくるっているのよ……」
ヤムライハは杖を両手で握りしめ汗をかきながら魔法を解こうと奮闘しているが、やはりそれは簡単なものではなかった。
「……！手は無いのかい……！？」
アラジンの必死な問にヤムライハは歯を食いしばり俯き数秒間を開けた。
「難しいわね……魔力を発する敵のルフが、身体の重要機関の隅々にまで行き渡っているから……
下手に手を出せば…死んでしまうわ！身体から敵のルフだけを取り除く方法がないのよ……！」
「……！！」
「でも…身体の中に直接入れでもすれば別だけど……」
「うっ、」
ヤムライハの言葉と同時にAが白目を剥きピシッと動きを止めると目を瞑ってダランと力を抜いてしまった。
暴れなくなったはなったでまずいことになってしまった。
アラジンはヤムライハの言葉が頭の中でぐるぐると渦巻きながら、何かを悩むように地面についた手を見つめていた。
「アリババくんの様子はどうだ！？」
カッカッと靴音を鳴らし部屋に入ってきたのはシンドバッドであった。
アラジンはそちらを振り向く。
「シンドバッドおじさん……」
「！！A……！」
シンドバッドはアリババの隣にAも寝ているのを直ぐに見つけて駆け寄り、片膝をついて眠る、と言うよりも気絶した彼女を見下ろした。
「これはどうしたんだ……」
「お姉さんがさっきまで混乱状態で、おじさんのときよりも悪化してて逃げようとしたから申し訳ないけど縛らせてもらったんだ…。」
シンドバッドは彼女を縛るロープに納得するように、けれど悲しそうに辛そうに頷くと、次はアリババの方を見た。
「……なるほど。しかし、「呪い」の進行が遅いな……お前が抑えているからか？ヤムライハ。」
「はい…でもそれだけじゃないんです。アリババくん自身の体の……「呪い」を拒む力が普通より強いんです。なんなのかしら……？」
「……？」
アラジンはそんなアリババの顔を見つめた。
「でもこのままでは危ない……「呪い」がアリハバくんの魔力を吸って成長してます。下手をすると、あの男がまた体を食い破って復活するかも……！」
「……！」
シンドバッドはアラジンを横目に見ながらも、次はAに手をかざした。
「……！？」
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氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん！毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです！無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね！これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月14日 23時
