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「もう貴様に話すことは何も無い!消せ!!」
アラジンはスッと杖を構えると、唱えた。
「「ソロモンの知恵」!!!」
「!?」
ブワァッ!!
「や……やめろ!!!」
「君が話さなくても……僕は、君たちを知らなくちゃならない!!」
「く……くそっ……!!!!」
バァアアアアッ
_
ヴンッッ
「!?」
「ソロモン王!ソロモン王!」
「我らが偉大なる大王と王の「眷属」たちと3人の「マギ」たちよ!!
そして我らが愛する「シュバリエ」よ!!」
「王をお守りするために更に精進するのじゃぞ、パイモン、ザガン。」
「うるせぇクソジジィ!」
「セイバーに至っては1番大事な仕事だからね!頑張りなさいよ!」
「……ん。」
知っているジンたちは、人間の姿で楽しそうに胸を張って話している。
そして3人の「マギ」と一人の「シュバリエ」たちも……
「王よ!」
「王よ!」
「我らが選びし大王よ!」
「我らが示し大王よ!」
こんなに幸せと富と光を表した世界が、なぜ、このようになってしまったのだろうか。
巨大な黒い化け物と、「眷属」は戦う。
燃えるその戦場で、人々は血を流した戦う。
そして「あれ」こそが地面にその手をつけた時……
その世界は_
ピィィ……
「この世界でも、お前たちと分かり合うことは決してない……!」
「僕は、そうは思わない!」
「分かり合えんさ。しかし……屈辱だよ……
こんなに……穏やかな気持ちで……ソロモンの元へ還されようとは……
もう二度と顔向けできまいと思っていた…の…に……」
パァアアアアアア
突然アリババから白いルフが溢れ出すと、フッとアザは消えた。
「アザが消えた……」
「アラジンが…やったのか……!?」
白く戻った世界で、アラジンはポツリと立っている。
「さてと、僕も帰ろうかな……」
その時、ピィッとルフがないた方を振り返る。
「ああそうだ……君にもお礼を言わなくちゃね……
アリババくんの中に少し混じっていたんだね?
「呪い」を抑える手助けもしてくれたんだろう?……ありがとう。」
「……」
その白いルフは一瞬、アリババの一生の親友の姿に見えた気がした。
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氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん!毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです!無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね!これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷空音 | 作成日時:2022年3月14日 23時