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「けれど、あなただからと言って世界を壊すことなど許せません。
まだ生きてるじゃない。まだ抗ってるじゃない。まだ戦っているじゃない。皆。
運命に抗っているんじゃない、世界を暗黒に染めようとしている奴らと戦っている人がいるでしょう……。」
「……」
「あなたは、私と共に此処へ残ります。外へ出ることは許されないのです。
罪を償うため、Aを支えて二人で此処に居ましょう。
けれど貴方は白く戻ることは出来ない。
でも、その力を利用するのです。あの「組織」を「壊す」ために……！」
セイバーは涙でぐちゃぐちゃの顔で彼女の顔を見つめた。
セイバーには分かる。彼女のルフを強く感じれる彼には、もう彼女はシルエットなんかではなく当時の姿で見えるのだ。
「共に頑張りましょうよ……！大丈夫、私はあなたを、嫌ったりなんかしないから……！
「この世界を正すため」に、まずは貴方のように悲しい思いをして黒く染ってしまう人を消してみせましょう。
私たちにならできる、私たちが支えるAにならできるわ！」
＿
「アラジン、本当にありがとう。」
アラジンは辺りを見渡し驚く。
いつの間にか辺り一体は真っ白になっていた。
けれど力を使ってしまったからか、一時的に存在感を強めていた彼女……「グロリア」のルフは元に戻ってしまっていたので、
この全てを溢れる白いルフは、紛れもなくA自身のものであった。
彼女のルフを再生してみせた「グロリア」の力にはアラジンも尊敬するし驚く。
残りの黒いルフは……セイバーの周りだけ。
「……セイバーくんは生きづらくないのかい？こんな、真っ直ぐで暖かい所にいて。」
「……苦しいけど、もう慣れてる。」
赤く目を晴らしたセイバーはアラジンを見ながら言う。
「彼の「アル・サーメン」や、この世界そのものについての憎しみや恨みは消えることは無いのです。
だから、このままここに残る形になるけれど、どうか彼をルフの大いなる流れに戻すことは辞めてくれないかしら。
彼は……「シュバリエ」の先生のようなものだし、私はルフが薄いので、娘の前に姿を現すことは叶わないのです。だから……、」
「……わかったよ！」
アラジンはニッと口角を上げた。
「あと……これからもあの組織は彼を利用しようとしてくるでしょう。
私たちが毎回抵抗できるわけじゃありません。今回はアラジンが来てくれたから本当に助かったけれど……。」
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氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん！毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです！無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね！これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月14日 23時
