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風が吹く丘の上で、肩までの紅髪の少女は小さな村を見下ろしている。
「ありがとう「セイバー」。私はあなたのおかげで、生きる意味をやっと知れた気がする。
あなたの言うとおり、まずは世界の異変や戦争を終わらすことにしたの。
上手くいったわ！戦争は国が関係することがほとんどだったから大変だったけれど……
色んな国を転々として争いを無くすよう改善していった……
そしたらみんな「シュバリエが選んだ王と国は必ず成功する」だなんて噂を流してるけど本当は全部嘘っぱち！
うふふ、私が選んだ王も国も、ひとつしかないもの。
時代は流れるから入れ替わることももちろんあるわ。けど、ひとつの時代に1人とひとつしか選んでない。
選ぶと言うよりも、私が近くにいたいと思っているだけだけれど。
そしてそれも全部、隣にいることを誓った「シェヘラザード」と共に決めているもの。
他の国を沢山訪問してるだけで、まあ、数十年とか居ることもあるけれど、私にとってはそんなのちっぽけな数字だわ！
いつもシェヘラザードの元に帰るし、色んな国を同時に支えているの。
我ながら偉いなあなんて思ってしまうわ。
けれど……私……
本当は、こんなこと辞めたいの。
「シュバリエ」なんて、、辞めたいの。
「組織」から命を狙われているくらい自分が希少価値の高い存在であることも知っているけれどね、
私……ほんとうは、一人一人を見てあげたい。
争いは確かに、大きな反乱を産み、運命を呪う人を産む最悪のイベント。
けれど、それが無くなってもひとりの抱える不満や怒りは拭えるものじゃないわ。
私は……今までほとんど全ての国を回ってきた。
全員、私の意思をこれからも次ぐよと。これからも争いなど起こさないよと泣きながら私の手を握ってくださった……
もうやることはやったわ。金属器も魔法ももう使いたくない。
だから私は、次は小さな村に行って、みんなとお友達になってみたい……！
「普通の人」のように走り回って遊んで転んで笑って喧嘩してみたい……！
そして、その人たちの心の闇を……「運命」を恨む心を消してあげたい……
「運命だからしょうがない」じゃなくて、
「いい人生だった」と思って死んでいくような人を増やしたいの……！！
私の不老を活かして、色んな村に長い期間滞在して、そしてお友達を沢山作る……
私は、私の「正解」は、「運命」を流れることよりも、「人生」を愛せることだと思う！」
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氷空音(プロフ) - ももさん» ももさん！毎回コメントありがとうございます、とても励みになっています☺️頑張ります👍 (2022年3月16日 17時) (
レス) id: 5e2c75e263 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 続編おめでとうございます🎉一日に2話も出してくれて嬉しいです！無理しないでゆっくりと頑張ってくださいね！これからも応援しています‼️ (2022年3月16日 0時) (レス) @page3 id: 540177c56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷空音 | 作成日時：2022年3月14日 23時
