幸せな幻 (ページ11) - 小説/夢小説

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♪♪ ページ11

「!!皇后様…陛下へ御用ですか？」

職務室の前に行くと、門番が二人いた。
門番は通常時が真顔なのか、まあ、そんなものか。
なら、まだ反乱軍にいた私のことを恨んでるとか、認めてないからこんな顔してるとかでは…ないよね？
言い方も刺ないし、平気だよね？

(まあ、何されようが自分の身は自分で守れるしい。)

我ながら「強い女」だと思う。(某漫画の「計画通り」と同じ顔)

「えぇ、少しお話したいことがあるの。通してくださる？それとも、職務が忙しそうかしら」

頬に手をやって眉を下げて聞けば、門番は「はい」と素直に言った。

「ですが皇后陛下でしたら問題は無いと思われます。どうぞお入りください。」

私は素直に笑顔でペコリとお辞儀をしてお礼を言って扉をノックした。

((皇后陛下に頭を下げられるなんて、初めてだ……これは……俺らは殺されないか？？))冷や汗ダラダラ

「Aです、今お時間ありますか？」

「……入れ。」

驚いたのか、少しの間の後に声が聞こえて、私は重たい扉を開けた。(門番のふたりがほとんど開けてくれた)

そこには広い部屋の奥の窓の前に置かれた机で仕事をこなす白龍がいて、部屋に入って前にすぐ見えた。

白龍がペンを置いて、疲れたように背筋を伸ばしながら少し不思議そうな驚いたような顔をしながら

「何かあったか？」

と聞いた。

私は「あ、いいえ、」とだけボソリと伝え、彼の前にトコトコとやってきた。

彼を目の前にすると変に緊張してしまう。

「その、お仕事忙しい？」

「…まあ、そりゃな。だが、これくらいの覚悟はしていたさ。

それで、話っていうのは？」

嗚呼、仕事また始めたいのかな。

ほんとうに申し訳ない、恥ずかしい、と思いながら少し暑くなる頬を隠すように俯きながら言った。

「ごめんなさい、暇で暇で…その！いや！暇ってそんな！！煽りに来たわけとかでは全くなく！！」

ダバダバと汗をかきながら否定する私を、白龍は目を丸くしたあとおかしそうな笑った。

そのおかげで仕事で張りつめていたわけではなさそうなのを知って、少し安心した。

「ごめんなさい、白龍と全く話せないから…来てしまいました……」

「！！ははっ、それはそれは、嬉しい限りですねえ」

嬉しそうに笑いながら言う白龍に、からかわれてるよなと自覚しながらも笑ってくれているのは嬉しいので、私も微笑んだ。

最近、真剣な顔しか、見てなかったし。