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『何もかも知ってる気でいた?
残念でした、アンタは最初から私にとってどうでもよくて、はっきり言ってさつきに手を出されるまで放っておこうって思ってた。
だけど、ちょっとやりすぎたね?
ミィだったら、アンタが貶してるあの子なら私の気持ちを汲んで自分の欲我慢してさつきに危害なんて及ぼさない。
ここまで私を怒らせて…まだ自分が1番私を理解してるって思うの?
平坂さん、アンタは私の何を知ってるの?』
アンタは私を怒らせすぎた。
友達であるさつきを嵌めようとして、ミィを貶して。
『私が好きって言うならさ、
これから一生私と、私に関わる人たちの前に現れるな。虫唾が走る』
「〜〜〜ッッ!!!」
ショックのあまりなのかわからない。
ばたり、と平坂さんはその場で倒れこんでしまう。
そして、子供のように泣きじゃくった。
その後、監督が平坂さんの両親を呼び出してくれたのか平坂さんは親に連れていかれた。
『…ふぅ、これで一件落着?』
まさか私がこれほどまでに関わる自体になってしまうとは…。
「Aっすっごくカッコよかった!!
私のために怒ってくれたんだよね?…自意識過剰だったら恥ずかしいけどっ嬉しい!!」
『さつき…』
なんだこの可愛い生き物は。
天使かっ!
天使だった…!!
「……じゃあ…じゃあAにとっての私はなんだっていうの!?」
悲痛そうに叫ぶミィに皆動揺を隠せない。
それもそうだ。
ミィは今、思い詰めたような顔をしている。
『ミィ』
「友達でもなくて恋人でもなくて幼馴染みというレッテルだけの私はなんだっていうの!?」
『ミィ!』
ヒステリックにならないでよ。
私の叫びにミィは黙る。
『ミィは、友達じゃない』
「っう」
泣きそうな顔に罪悪感が募る。
「や、っぱり…そう、なの」
ちょちょちょちょい、勝手に自己完結しないでくれないかね?
『でも、友達とかなんかじゃなくて…
ぐっ、これ結構恥ずかしいぞ』
言えねぇ!私の独りよがりだったら最悪ぅぅ。
『あーっもう言ってやんよこの野郎!
ミィは友達なんて生易しいレッテルじゃなくてっ
家族みたいな存在!OK!?』
ミィは目を見開いてから、
ポトリポトリと涙を零した。
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lkwisterven - 私夢主ちゃんはみぃちゃんのことお姉ちゃんっていうかと思ってた← (2019年10月5日 12時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - めっちゃ面白かったんやけど!終わりなのが勿体ないくらいに!楽しく読ませてもらいました! (2017年12月29日 23時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - ぽきぷりさん» ありがとうございます! (2016年10月25日 17時) (レス) id: 82a62008f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽきぷり(プロフ) - 大分遅れましたが、お疲れさまでした。とても面白かったです。 (2016年10月25日 2時) (レス) id: bb4ca612c0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - アプリコットさん» この作品にもアプリコットちゃんがwありがとう!頑張るね!w (2016年10月19日 19時) (レス) id: 82a62008f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セイ | 作成日時:2016年4月30日 22時