突き落とされる ページ18
「どうして…どうして…」
唖然と地べたに這い蹲って呟いている平坂さん。
どうして?
さつきに手を出したのとミィの標的にされたかじゃない?
ほとんど自滅だけど。
灰崎くんってばあの登場は凄いわ。
計算したな、絶対。
「平坂、もう帰れ。後で親御さんに連絡を…」
監督が平坂さんの肩に手を置こうとした時、パシッと音が響く。
残っていたカラフルズとミィ、さつきがそちらを見る。
「触んないでよ!!」
平坂さんはキッ、と監督を睨みつけてぱっと私を見た。
うげ、嫌な予感。
「Aちゃん…Aちゃんは違うよね!?アイツらみたいな糞共とはっ違うよねぇ!?」
いや、糞じゃないけどアンタの事は嫌いだよ。うん。
「だって、Aちゃんは優しくてカッコよくて、私の理想で…!Aちゃんは私のこと…ちゃんと見てくれるもん!
Aちゃんは私の…私だけのヒーローなんだから!!
私を信じてくれてるよね!!!??」
君の中の私ってどんな超人なんですかー?
『はぁ…』
私のため息がやけに響く。
えっちょ、恥ずかしい。
『ねぇ、平坂さん』
ピクリと平坂さんの肩が揺れる。
『あのさぁ、さっきから誰のこと話してるの?』
「…え?
誰、って…Aちゃんのこと…」
『誰のこと?』
「だっだからAちゃ…」
『あのさぁ〜ウザイよ?本気でさ』
よし、この際だから全部言おう!
『私が何?ヒーロー?平坂さんのことちゃんと見てる、って?
優しいってのも、カッコイイってのも、意味がわからない。
平坂さんは私の何を見て、どう解釈してんのか知らないけどさ。
勝手な理想を押し付けないでくれる?』
その言葉に平坂さんだけではなくミィも反応した。
いや、なんでアンタ反応してんのさ。
「おっ押し付けてなんてないよ!私は、私はAちゃんのことちゃんと理解してるよ!?あの女…南雲美雨のとこだって…!
迷惑してたんだよね!?ストーカーみたいにAちゃんに集ってた女が!だから私はっ」
……こりゃ重症だわ。
『勝手に決めつけないでくれる?
ミィはアンタとは違う。
ミィは確かに友達じゃないけど…
ミィはちゃんと私を理解してくれてる。
アンタみたいに一人で妄想繰り広げて無害な人を傷付ける奴とは、違う』
ーー
ごめんなさい、久しぶり更新です。
お待たせ致しましたぁっ!
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lkwisterven - 私夢主ちゃんはみぃちゃんのことお姉ちゃんっていうかと思ってた← (2019年10月5日 12時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - めっちゃ面白かったんやけど!終わりなのが勿体ないくらいに!楽しく読ませてもらいました! (2017年12月29日 23時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - ぽきぷりさん» ありがとうございます! (2016年10月25日 17時) (レス) id: 82a62008f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽきぷり(プロフ) - 大分遅れましたが、お疲れさまでした。とても面白かったです。 (2016年10月25日 2時) (レス) id: bb4ca612c0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - アプリコットさん» この作品にもアプリコットちゃんがwありがとう!頑張るね!w (2016年10月19日 19時) (レス) id: 82a62008f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セイ | 作成日時:2016年4月30日 22時