選手とマネージャー ページ1
美雨said
Aと黄瀬くんが話している姿を見つける。
羨ましい。
素直に言えば隣に平然といる黄瀬くんを消してしまいたいほど恨めしい。
ふぅ、とそんな自分にため息が出る。
こんなこと思ってるなんてAに知られたくわないわね。
きっと呆れられてしまう。
そう思いながら邪魔してしまいたい気持ちになって話しかけようとした、その時。
「やあ、南雲さん。少し話があるんだが」
赤い髪が視線の中に入ってきた。
舌打ちをしてしまいたい衝動を抑えてニコリと笑う。
「赤司くんよね?貴方から話しかけてくるなんて何かあったのかしら?」
「今のバスケ部…いや、マネージャーと選手に少し疑問があってね」
嗚呼、食いついてきた。
「ええ、いいわ。マネージャーとして出来る限りのことはしましょう」
スタスタと歩く赤司征十郎の後ろを付いていく。
チラリとAを見るとやはり彼女は私には気が付かず、黄瀬くんとなにかを喋っていた。
もう使われていない、第2美術室。
私たちはそこで話すことになった。
「それで、疑問って何かしら?」
「君に限って知らないなんて言わせないよ。君は、青峰たちにいったい何をしたんだい?」
赤司征十郎の瞳に映る感情。
それは、明らかな警戒心。
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lkwisterven - 私夢主ちゃんはみぃちゃんのことお姉ちゃんっていうかと思ってた← (2019年10月5日 12時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - めっちゃ面白かったんやけど!終わりなのが勿体ないくらいに!楽しく読ませてもらいました! (2017年12月29日 23時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - ぽきぷりさん» ありがとうございます! (2016年10月25日 17時) (レス) id: 82a62008f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽきぷり(プロフ) - 大分遅れましたが、お疲れさまでした。とても面白かったです。 (2016年10月25日 2時) (レス) id: bb4ca612c0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - アプリコットさん» この作品にもアプリコットちゃんがwありがとう!頑張るね!w (2016年10月19日 19時) (レス) id: 82a62008f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セイ | 作成日時:2016年4月30日 22時