迎え ページ9
ななもり「俺は一旦外に出るけど、桜子ちゃんはどうする?この辺を散歩する?部屋でゆっくりする?」
『日も暮れているので、お家の中にいることにします』
ななもり「分かった。じゃあ、時間になったら迎えに行くね」
”あとでね〜”と言って、ななもりさんは階段を下りていった。
しばらく後ろ姿を見つめた後、私はドアを閉めてベットに倒れ込んだ。
ちょっとゴロゴロしてから自分が制服を着ていることを思い出した。
しわがついたらマズイよね。私は起き上がって部屋の隅に置いてある段ボール箱を覗いた。
そこから服を取り出し、私はラフな服に着替えた。
私はベットに自分の背を預けて、床に座り込んだ。
スマホをいじって時間を潰していたけど、途中で眠くなってしまった。
私は自分のお腹をベットに向けて、両腕を布団に置いてから顔を伏せた。
気が付いたら、私は意識を手放してしまった___。
「ー−−きて、……ねぇ、起きて!」
肩を揺さぶられているのを感じながら重いまぶたをゆっくりと開けると、
可愛い顔をした水色髪の男性と、少し背の高い黄色い髪色の男性が私の横でかがんでいた。
「あ、起きた。柚木桜子ちゃんで合ってる?」
『はい。えっと、あなた方は……』
「僕はころん。隣にいるのがるぅとくんね。ちなみに言っておくと、一応ドアはノックしたよ」
『あ、ありがとうございます』
寝起きで頭がボーッとしながら、私はお礼を言った。
このお二人は、何で私の部屋にいるんだろうか。私に用事があるみたいだったけど、何かあったのかな。
ころん「なーくんからの連絡って見た?」
『えーっと、”なーくん”……とは、どなたのことでしょうか?』
ころん「あー、ななもりさんって言ったら分かる?」
私は「はい」と言って頷いた。でも、存在は知ってはいるけど連絡先は知りませんよ?
そう説明すると、二人は”えっ”と驚いて目を合わせた。
るぅと「……なーくん、”さっき桜子ちゃんに連絡入れといたから、お迎えお願いしてもいい?”って、
言ってませんでしたっけ?僕の幻聴ですか?」
ころん「いや、僕も聞こえたよ。ちょ、桜子ちゃん。なーくんから連絡が入ってないか確認してくれない?」
私は”分かりました”と言って、自分の携帯の着信履歴を見た。
知らない番号から留守電メッセージが入っていていた。
中身は、ななもりさんの声で”迎えは別の人に行ってもらう”というものだった。
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雨萩さくり(プロフ) - ゆーちゃんさん» コメントありがとうございます!名前変換はストーリーの都合上、ちょっと難しいですね……。ご期待に沿えずごめんなさい💦 (12月23日 9時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します、!素敵な作品ですね!!一気読みしちゃって二周目入りました(*´꒳`*) あとよかったらでいいのですが、続編もすべて名前変換使えるようにしてくださるとありがたいです……。ワガママ言ってごめんなさい、! (12月23日 4時) (レス) @page8 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - むむさん» アハハ、のほほんとしながら読んでくださるときがあるんですねw いつも読んでくださり本当にありがとうございます! (12月19日 13時) (レス) @page49 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
むむ - 更新お疲れ様です(*´꒳`*)さくりさんの作品は本当にのほほんとして呼んでも面白いし,普通に読んでも面白いので本当に応援してます(*´꒳`*) (12月19日 12時) (レス) id: bee7f787c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ホントだ!全然気付かなかった、教えてくれてありがとう(笑) (12月18日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年10月18日 7時