修羅場 ページ46
ピンク髪の男性は再度謝罪をしてくれた後、鞄からメモ用紙とボールペンを取り出して何かを書き出した。
彼は素早く書き終え、その用紙を私たちにスッと差し出した。
渡された紙の中身を確認すると、いくつかの数字が羅列されているのが見えた。
これは……電話番号？驚いて顔を上げると、「僕の携帯番号です」と言われた。
そして「何かありましたら、こちらにご連絡ください」と言い、
彼らは本当に忙しそうな様子で”失礼します”と走り去って行った。
”あっ”と私が呟いた頃には、二人はもう遠くの方まで行ってしまっていた。
ー−−いや、これだと私の方から連絡をしないとあの人達と話すこと出来なくない？
まぁ、私は怪我はしてないし別にいいんだけど。
急ぎすぎて焦ってたんだなぁと考えながらあっとさんに視線を流すと、
彼は赤髪に人たちが走り去っていた方向をじっと見つめていた。
”今の……”と小さく呟き、悩ましい表情を浮かべるあっとさん。
「お知り合いですか？」と尋ねると、「あ、いや、一方的に知ってるだけ」と返された。
変な言い回しをするあっとさんに疑問を抱きながらも、
何となく聞かない方がいい気がして深くは踏み込まなかった。
スタスタと店までの道を歩き、STPRに着いた頃にはさっきほど抱いた疑念も忘れてしまっていた。
昨夜まひとさんたちと一緒に降りた階段を上がって裏口の扉を開けると、
スタッフルームから正面玄関の方に頭を覗かせている人が数名見えた。
”何してるんですか？”と聞くと、前を見ていたあっきぃさんが勢いよく振り返り、私の口を両手で塞いだ。
あっきぃ「シー！静かに。今、ちょっと取り込み中なんですよ」
まぜ太「しかも、結構厄介な人が来てるんだよね」
一体誰が来てるんだろうと首を傾げていると、
接客場所の方から”いい加減にしろよ！！”という怒鳴り声が聞こえた。
驚きながら音を立てないように声がした方にゆっくりと顔を向けると、
そうまさんと美羽さん、それからいかつい見た目の男性が話しているのが視界に入った。
あれは、どういう状況なんだろう。
莉犬「何か、美羽さんは彼氏に黙ってホストクラブに遊びに来てたみたいで」
『えっ！？』
莉犬「それがバレて、今の状況に至るってわけ」
＿＿＿つまりは、完全なる修羅場ということだ。
大変なことになったなとアワアワしていると、私の中に一つの疑問が浮かび上がってきた。
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雨萩さくり(プロフ) - ゆーちゃんさん» コメントありがとうございます！名前変換はストーリーの都合上、ちょっと難しいですね……。ご期待に沿えずごめんなさい💦 (12月23日 9時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します、！素敵な作品ですね！！一気読みしちゃって二周目入りました(*´꒳`*) あとよかったらでいいのですが、続編もすべて名前変換使えるようにしてくださるとありがたいです……。ワガママ言ってごめんなさい、！ (12月23日 4時) (レス) @page8 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - むむさん» アハハ、のほほんとしながら読んでくださるときがあるんですねｗ いつも読んでくださり本当にありがとうございます！ (12月19日 13時) (レス) @page49 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
むむ - 更新お疲れ様です(*´꒳`*)さくりさんの作品は本当にのほほんとして呼んでも面白いし，普通に読んでも面白いので本当に応援してます(*´꒳`*) (12月19日 12時) (レス) id: bee7f787c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ホントだ！全然気付かなかった、教えてくれてありがとう(笑) (12月18日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年10月18日 7時
