化粧 ページ20
まぜ太さんの発言に戸惑っていると、ころんさんと小柄な赤髪さんまで”ん？”と不思議そうにしていた。
え、何で魔法をかけてくれる張本人が疑問を持ってるの。
全然聞いてないとでも言うように、ころんさんたちは「どういうこと？」と尋ねていた。
まぜ太「師匠と莉犬くんには、この子にメイクをしてもらいたいんです」
「そういうのは、まず先に俺らに言うべきじゃない！？」
まぜ太「ごめんなさ〜い！二人とも暇そうにしてたからいいかなと思ってぇ」
急にぶりっ子みたいな話し方をするまぜ太さん。あまりの豹変ぶりに、私は軽く目を見開いた。
ころんさんたちは”まぁ、手は空いてたから別にいいけどさ”と、何だかんだ承諾していた。
その答えに、まぜ太さんはニコニコしながら「ありがとうございます！」とお礼を述べていた。
まぜ太「＿＿＿と、いうわけで。キミは師匠たちにメイクしてもらって」
急にころんさんたちに投げ出す姿を見て、私は思わず”えぇ……”と呟いてしまった。
すると、まぜ太さんは「俺の専門は髪だから」とあっけらかんと言ってきた。
……つまり、メイクは専門外だと。
さっきまでの熱量はどこへ行ったんだろうか。あれだけ魔法だの何だの力説していたのに。
冷ややかな視線を送ると、まぜ太さんは”俺だってねぇ”と口を尖らせながら話し始めた。
まぜ太「ある程度のメイク技術はあるよ？でも、完成度で言ったら師匠たちの方が高いんだ。
俺がプロデュースしたいって欲もあるけど、それより重要なのは完成度でしょ」
そう、少し悔しそうに呟いたまぜ太さん。私は思ったより真面目な理由で驚いた。
すると、隣にいたりいぬさんが「分かりにくいけど、まぜちは凄くお店思いなんだよね〜」と教えてくれた。
……なるほど。自分のプライドより、”ホスト自身の質の良さ”を優先したんだ。
ころん「まぜちはシャイだからね。素直になれないタイプなんだよ」
まぜ太「あはは、師匠に言われたくないですよ！」
ころん「それどういう意味！？」
しばらくころんさんとのやり取りを楽しんだ後、
まぜ太さんは「じゃあ、俺も他の準備があるんでよろしくお願いします」と頭を下げて部屋を出た。
その姿を見送っていると、りいぬさんが”そういえば”と呟いた。
「自己紹介、まだだったよね？俺は草冠に利用の利で”莉”、動物の”犬”と書いて”莉犬”です。
ー−−改めて、１か月間ヨロシクね！」
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雨萩さくり(プロフ) - ゆーちゃんさん» コメントありがとうございます！名前変換はストーリーの都合上、ちょっと難しいですね……。ご期待に沿えずごめんなさい💦 (12月23日 9時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します、！素敵な作品ですね！！一気読みしちゃって二周目入りました(*´꒳`*) あとよかったらでいいのですが、続編もすべて名前変換使えるようにしてくださるとありがたいです……。ワガママ言ってごめんなさい、！ (12月23日 4時) (レス) @page8 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - むむさん» アハハ、のほほんとしながら読んでくださるときがあるんですねｗ いつも読んでくださり本当にありがとうございます！ (12月19日 13時) (レス) @page49 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
むむ - 更新お疲れ様です(*´꒳`*)さくりさんの作品は本当にのほほんとして呼んでも面白いし，普通に読んでも面白いので本当に応援してます(*´꒳`*) (12月19日 12時) (レス) id: bee7f787c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ホントだ！全然気付かなかった、教えてくれてありがとう(笑) (12月18日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年10月18日 7時
