未知 ページ11
ころんさんたちと軽く雑談しながら道を歩いていると、気が付いたら”STPR”と書いてあるお店の前に着いた。
辺りが怖いのも相まって、キラキラと光っている看板がより一層輝いて見える。
未知の世界に踏み入れる感覚で足を踏み入れると、店内は「大人の世界」というムードが漂っていた。
落ち着いた明るさの照明に大きめのソファー、透明なテーブルにオシャレなグラスワインが見えた。
そして、カウンターには高そうなお酒が沢山置かれていた。
ななもり「あ、桜子ちゃん!迎えに行けなくてごめんね」
『いえ、大丈夫です』
”無事に来れたみたいでよかった”と言って、ななもりさんはころんさんとるぅとさんに視線を向けた。
そして、私を迎えに行ったことへお礼を述べていた。
お二人の「全然大丈夫ですよ」という言葉を聞いた後、私は先ほど疑問に思ったことを口に出した。
もちろん、私の連絡先をどうやって知ったかについてだ。
ななもり「あぁ。宗助さんからの俺宛ての手紙に書いてあったんだよ」
『そうだったんですね』
ななもり「あ、俺がヤバい方法で桜子ちゃんの連絡先を入手してるって思った?」
『いや』
すぐに否定しようと思ったけど、正直に言うと疑ってしまったので、私は何とも言えず途中で黙ってしまった。
私の反応を見て、ななもりさんはクスクスと笑った。
凄く恥ずかしくなったので、私は小声で「すみません……」と謝った。
ななもりさんは”別にいいよ”と言って微笑んだ。
ななもり「みんなもうすぐで集まると思うから、とりあえず桜子ちゃんはこの辺に座ってて」
『はい』
私は指定された席に、なるべく目立たないように座った。
私は周囲の視線に気づかないフリをしながら、ななもりさんに用意してもらったお茶を口に含んだ。
ドキドキしながらソファーで待っていると、
しばらく経ってからななもりさんが「よし、ミーティング始めるか」と言って手を叩いた。
さっきまでの騒がしい雰囲気がどこへ行ったのか、その一言で一瞬で静かになった。
ななもり「今から営業前のミーティングを始めます。まずは、本日予約の姫の対応についてです」
そう言って、ななもりさんは誰がどのお客さんの対応に向かうかや、今日の売り上げ目標について話していた。
ある程度お仕事の話をした後、ななもりさんは「最後に」と口を開いた。
ななもり「___次期オーナーについて、俺から大切なお話があります」
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雨萩さくり(プロフ) - ゆーちゃんさん» コメントありがとうございます!名前変換はストーリーの都合上、ちょっと難しいですね……。ご期待に沿えずごめんなさい💦 (12月23日 9時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します、!素敵な作品ですね!!一気読みしちゃって二周目入りました(*´꒳`*) あとよかったらでいいのですが、続編もすべて名前変換使えるようにしてくださるとありがたいです……。ワガママ言ってごめんなさい、! (12月23日 4時) (レス) @page8 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - むむさん» アハハ、のほほんとしながら読んでくださるときがあるんですねw いつも読んでくださり本当にありがとうございます! (12月19日 13時) (レス) @page49 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
むむ - 更新お疲れ様です(*´꒳`*)さくりさんの作品は本当にのほほんとして呼んでも面白いし,普通に読んでも面白いので本当に応援してます(*´꒳`*) (12月19日 12時) (レス) id: bee7f787c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ホントだ!全然気付かなかった、教えてくれてありがとう(笑) (12月18日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年10月18日 7時