手紙 ページ2
普通に初耳な情報に、私は思わずこめかみを抑えた。
うちは貧乏だから、人に相続させるような程の土地とかお金とかないはず。
となると、何を相続するんだ……？
チラッと前を見ると、ななもりさんが自分の手を顎に当てて「マズイな」と呟いていた。
ななもり「ー−−桜子さん、ホストクラブ・STPRって聞いたことありますか？」
『……STPR、ですか。特に聞いたことはないですね』
そもそも私は女子高生だから、そういうお店とは無縁だ。
未成年だから時間帯的にお店にも行けないし、第一、そんなにホストに興味がない。
そう説明すると、ななもりさんは「ですよねぇ」と言って壁に自分の背中を預けた。
ななもり「おかしいと思ったんですよ。
いくら桜子ちゃんが頭良いからって、
ホストの知識もない女子高生に
『はい？』
ホストの知識？経営？
次から次へと出てくる説明が欲しい単語に、私の頭の中はこんがらがっていた。
あと、何かこの人急にラフな感じになってない？呼び方も桜子ちゃんに変わってるし。
すると、ななもりさんは「あっ」と呟いて、彼が手に持っていた紙を開いて私に渡した。
不審に思いながら渡された紙に目を通すと、”桜子へ”と書かれているのが目に入った。
これは……手紙？
ななもり「これ、宗助さんが生前に書いてた桜子さんへの手紙です。
自分が亡くなった後に、桜子さんに見せて欲しいと言っていました」
その言葉を聞いて、私は食いつくように手紙を読んだ。
実はおじぃは深刻な癌だったことや、生きているうちに私とやりたかったことが書かれていた。
私は手を震わせながら、どんどん見えづらくなっていく手紙を読み進めた。
手紙には、これからお世話になる先の住所や電話番号も記載されていた。
”親戚は信用ならないから、俺の友人を頼りなさい。きっと、桜子のことを大切にしてくれるから”
おじぃらしい自由すぎる発言に、私は鼻をすすりながら「ハハ……」と笑みをこぼした。
心がグラグラと揺れているの感じながら読んでいると、
最後ら辺の文章が何度も書き直されていることに気が付いた。
目を凝らせてよく見てみると、とんでもない内容が見えてしまった。
＿＿＿確かにおじぃの字で、こう書かれていた。
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雨萩さくり(プロフ) - ゆーちゃんさん» コメントありがとうございます！名前変換はストーリーの都合上、ちょっと難しいですね……。ご期待に沿えずごめんなさい💦 (12月23日 9時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します、！素敵な作品ですね！！一気読みしちゃって二周目入りました(*´꒳`*) あとよかったらでいいのですが、続編もすべて名前変換使えるようにしてくださるとありがたいです……。ワガママ言ってごめんなさい、！ (12月23日 4時) (レス) @page8 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - むむさん» アハハ、のほほんとしながら読んでくださるときがあるんですねｗ いつも読んでくださり本当にありがとうございます！ (12月19日 13時) (レス) @page49 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
むむ - 更新お疲れ様です(*´꒳`*)さくりさんの作品は本当にのほほんとして呼んでも面白いし，普通に読んでも面白いので本当に応援してます(*´꒳`*) (12月19日 12時) (レス) id: bee7f787c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ホントだ！全然気付かなかった、教えてくれてありがとう(笑) (12月18日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年10月18日 7時
