お葬式 ページ1
桜子side
今日は、１７年間男手一つで私を育ててくれた祖父のお葬式がある。
祖父は驚くほど自由人だったけど周囲の人からの人望は厚かったため、
多くの人がお葬式に参列してくれていた。
やっぱり、おじぃって凄い人だったんだなぁ……。
そんなことを考えながら、私は祖父のお線香を焚いてくれる人たちを眺めていた。
……私は、おじぃが死んじゃって悲しいはずなのに、一滴も涙が流れてこなかった。
親戚はそんな私に対して「心がない子」だの「お世話になったのに礼儀がない」だの、
散々な言葉を吐いていた。
私は親戚たちの会話が聞こえてないフリをして、流れゆく人だかりを見つめていた。
しばらくボーッとしていると後ろからトントンと肩を叩かれ、私はゆっくりと後ろを振り返った。
すると、黒いスーツを着た１７０ｃｍ前後の男性が立っているのが視界に入った。
髪を紫色に染めていて、どことなくチャラい雰囲気を醸し出している。
「＿＿＿すみません、
”柚木宗助”というのは、私のおじいちゃんの名前。
何で、この人がおじぃの名前を……？おじぃの知り合い、とかなのかな。
そんな疑問を頭に浮かべながら、私は「はい」と言って頷いた。
『私が桜子です。あなたは、柚木宗助のお知り合いの方ですか？』
「はい。宗助さんがオーナーを務めているホストクラブの社長をしている、ななもりと申します」
ななもりさんの言葉に、私は「ん？」と首を傾げた。
……この人、今ホストクラブって言った？
『え、ちょ、ちょっと待ってください。祖父ってホストクラブのオーナーだったんですか！？』
ななもり「……知らなかったんですか？」
その問いに、私は頭がパンクしそうになりながら首を縦に振った。
おじぃは、仕事の内容についてはほとんど口にしない人だった。
何度聞いても”接客業”とだけ言ってはぐらかされるばかりで、全然教えてくれなかった。
まさか、ホストクラブのオーナーだったなんて……。
私は、衝撃的な事実に思わずため息をついてしまった。
何でおじぃは、私にホストクラブのオーナーだってこと黙ってたんだろう……。
うーんと頭を悩ませていると、ななもりさんが「あの」と口を開いた。
ななもり「ー−−遺産相続に関しても、何も聞いてないですか？」
『遺産、相続……？』
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雨萩さくり(プロフ) - ゆーちゃんさん» コメントありがとうございます！名前変換はストーリーの都合上、ちょっと難しいですね……。ご期待に沿えずごめんなさい💦 (12月23日 9時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します、！素敵な作品ですね！！一気読みしちゃって二周目入りました(*´꒳`*) あとよかったらでいいのですが、続編もすべて名前変換使えるようにしてくださるとありがたいです……。ワガママ言ってごめんなさい、！ (12月23日 4時) (レス) @page8 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - むむさん» アハハ、のほほんとしながら読んでくださるときがあるんですねｗ いつも読んでくださり本当にありがとうございます！ (12月19日 13時) (レス) @page49 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
むむ - 更新お疲れ様です(*´꒳`*)さくりさんの作品は本当にのほほんとして呼んでも面白いし，普通に読んでも面白いので本当に応援してます(*´꒳`*) (12月19日 12時) (レス) id: bee7f787c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ホントだ！全然気付かなかった、教えてくれてありがとう(笑) (12月18日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年10月18日 7時
