3話 ページ5
試合が始まるまで
もし何か用があった時皆がすぐに俺を見つけられるように
目立つスコアボードの横に行くと、
A｢…あ、どうも｣
既にそこには相手校のマネージャーがいた。
女マネ｢あ、こ、こんにちは…｣
なんだか落ち着きがない様子で
どうしたのか聞いてみると、その子は1年生で
最近マネージャーになったばかり、
先輩マネもいないので、不安な事だらけだと言う。
A｢そっか、最初は不安だよね。
しかも先輩マネいないと自分で何とかしなきゃって
やっぱり気はっちゃうもんね。｣
女マネ｢そうなんです…
同い年の子とも先輩ともまだ距離あって
話しかけてくれても変に、緊張しちゃうんですよね…
自分で壁作っちゃって、マネとしてちゃんとできてるかも毎日不安で………｣
A｢異性の年上って緊張するよねえ…
ちゃんとマネとして充分に動けてるか不安になるのも、わかるなぁ……
でも大丈夫だよ、俺もマネージャーになったの今年の1月からだけど＿＿｣
女マネ｢えｯ！？お、俺…！？｣
A｢…へ？｣
膝を抱えて俯き気味に話していた子がこっちを見て
デカい声出すもんだから間抜けな声が出てしまった。
なんだ、しっかり声は出るじゃないか
あとはもう少し自信を持てばこの子はマネとして充分な気がする。
女マネ｢え、あの、今、俺って……｣
A｢え？
………あ、あぁ〜…
こんな髪してるマネだけど、一応、男だよ。｣
女マネ｢えぇｯ！？すみません！
髪すごくサラサラだし、顔も声も中性的で……
私ｯ…てっきり綺麗系お姉さんだと……！｣
A｢お、お姉さん……？｣
｢おいおい女マネちゃん、そいつ知らないの〜？
高校バレー界では結構有名よ？｣
会話が聞こえていたのか、
試合相手の選手の1人がそう言いながらこちらへ来た。
女マネ｢え、そうなんですか？
何かすごいマネージャーさんなんですか！？｣
その子はキラキラした純粋な顔でこちらを見る。
だがそれとは比べ物にならない嫌な笑みを張りつけたこの選手
嫌な雰囲気だ。
｢違う違うw
マネとしてじゃなくて〜選手としてだよ｣
そう言いながらこちらに向き合った。
｢＿お前、鵠だろ？
元ユース代表候補の
’’羽を壊した、
A｢…ｯ｣
女マネ｢羽…？白鳥……？｣
脚を壊して選手を辞めてから付いた
誰が考えたのかも知らない、最悪の二つ名
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キクラゲ(プロフ) - ナノハナさん» ナノハナさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！(^^)更新頑張っていきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。 (3月11日 7時) (
レス) id: c522cf4b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 初コメ失礼します！この作品めっちゃ面白いです！！続きがとても待ち遠しくなります！頑張ってください！応援してます！ (3月10日 17時) (レス) @page21 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクラゲ | 作成日時：2024年3月6日 7時
