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story53 ページ10

エマside

シスター「フフフ…アハハハハハッ!!!!」

!!?

シスター「そう 発信器の場所も壊し方も既に突き止めてたの やるじゃない!

なるほどね色々とよくわかったわ」フフフ…

な……なんで?!質問は選んだ 失言はしてない
なのになんで…

シスター「言葉だけじゃないのよ 情報は」

!!!Aも同じこと言ってた…
でもそれって……?

シスター「あなた達、言葉には気をつけてた
自分達の知りたいことは何か私に気取られぬように
質問にも、その聞き方にも極めて細心の注意を払っていた。偉いわ

でも 自分の優位にあぐらかいて油断しすぎ

人間はねその場に立っているだけで情報の固まりなの
態度 目線 まばたき 汗 仕草 瞳孔 脈拍
全てが相手を探るヒントなのよ

なのにあなた達ときたら
「耳にある」って判ったのに触って確かめようとすらしないし、取り出せる段取りついたってのに全然嬉しそうにしないんだもの」

そうだ!!私達も最初は確かに──
そうか…Aの言ってたのはこういうことだったんだ!

ノーマン(ぬかった…!僕らが失言しないのは既に想定済
だから狙いを見ていたのは僕らの言葉ではなく自分の言葉に対する“僕らの反応”)

シスター「ねぇ なぜわざわざ聞く必要のない発信器について聞いたの?
何か私に隠したい…内緒にしたいことでもあるのかしら?」

ノーマン「大丈夫 証拠はまだ何一つ掴まれていない」ボソッ

エマ「うん」ボソッ

シスター「フッまぁいいわ“あの方”って知ってる?」

え…?

シスター「知らないわよね知りたいでしょ」

今 何て?

シスター「次来た時に教えてあげる
またいつでもいらっしゃい 今日よりもっとお話しましょ」

パタン…

ノーマン「シスター・クローネを見くびっていた。手の内を見破られた」

エマ「うん…」

ノーマン「証拠はまだ掴まれていない
(でも…こちらからの情報は何一つ与えない手筈だったのに)
あの人もママと同じ農園のシステムで生き残ってきた大人なんだ」

エマ「やっぱり急ごう 一刻も早くここから逃げよう」

ぐずぐずしてられない
そのために明日の下見をぬかりなく!!

─11月2日 木曜日 脱獄決行まで あと6日─

ママ「さて そろそろ頃合かしら」

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華藍(プロフ) - おもしろい!! (2022年12月24日 18時) (レス) @page26 id: 66eddf5a91 (このIDを非表示/違反報告)
文月 夜月 - とても面白いです!何日間かかけて一気読みしました!更新頑張ってください!応援しております! (2022年4月3日 15時) (レス) @page26 id: 58af1c9cba (このIDを非表示/違反報告)
YUYU86108480(プロフ) - コメント失礼します。このお話を読ませていただいてます!とても面白くて一気に読んでしまいました!!更新頑張って下さいね!! (2021年1月4日 15時) (レス) id: 046d470967 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白夜 | 作成日時:2020年6月14日 22時

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