story67 ページ25
貴方side
ノーマン「レイとAはいつどうやって“秘密”を知ったの?」
レイ「ああ……それね、それは……
最初から」
「「え」」
そう ここは“幸せな孤児院”
普通 気づくはずがない
レイ「“幼児期健忘”って知ってるか?」
ノーマン「いや」
エマ「なにそれ?」
『2人はどのくらい昔のこと覚えてる?』
ノーマン「3〜4歳くらいかなぁ」
エマ「私も」
レイ「だよな
ヒトは誰しも知らぬ間に赤ん坊の頃の記憶を失くしてる
それが“幼児期健忘”
でも ごくまれにそれが起こらない人間がいるらしい」
ノーマンとエマは察したように驚いた顔をした
ノーマン「レイ、まさか……」
____脱獄の原点
レイ「俺には胎児の頃からの記憶がある」
レイside
最初の記憶は暗くて温かい水の中
耳に伝わる“母親”の声 虚ろな子守唄
親の顔なんて知らない
断片的な
パズルの
「次の5人を」
その内5つに振り分けられて
暗いトンネルを抜けてここへ来た
エマ「……“
レイ「ああ」
ノーマン「待って じゃあ門の先は「外」じゃなくて…」
『本部』
自分の記憶と眼前の「現実」との矛盾
文字が読めるようになってようやく理解した
ここは孤児院じゃない
「現実」が
6歳の誕生日、ママに確かめた
ママがほんの一瞬驚いて それで
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
レイ「どうする?殺す?
ママ………取り引きしたい」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
レイ「それだけの話さ」
エマ(「それだけ」って………
6年どころじゃない レイはずっとこの苦しみを抱えて……)
エマ「…じゃ、じゃあAは?Aも幼児期健忘があったの?」
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華藍(プロフ) - おもしろい!! (2022年12月24日 18時) (レス) @page26 id: 66eddf5a91 (このIDを非表示/違反報告)
文月 夜月 - とても面白いです!何日間かかけて一気読みしました!更新頑張ってください!応援しております! (2022年4月3日 15時) (レス) @page26 id: 58af1c9cba (このIDを非表示/違反報告)
YUYU86108480(プロフ) - コメント失礼します。このお話を読ませていただいてます!とても面白くて一気に読んでしまいました!!更新頑張って下さいね!! (2021年1月4日 15時) (レス) id: 046d470967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜 | 作成日時:2020年6月14日 22時