第二十話『もはや稽古のレベルじゃねぇ』 ページ21
「昨日はよく眠れたか」
『はい!それはもうすやすやと眠れました』
朝日が綺麗にあがった頃、私と鱗滝さんと炭治郎で囲炉裏の間で朝ごはんである。
それがもうめちゃくちゃ美味しい。この白いお米にお味噌汁に。炭治郎ってすげぇと改めて思った。
隣の炭治郎とむしゃむしゃ食べていると、ふと鱗滝さんが「A、」と声をかけてきたので私は顔を上げる。
「お主は呼吸を使っているか」
『呼吸...あぁえと、まぁ、はい。...多分、“天の呼吸”とやらを』
「Aも凄いよなぁ。あんなに綺麗な呼吸、俺は初めて見たよ」
それ程でも〜とえへへとニヤけてしまう私と、それを温かく見守る炭治郎。あれ、私なんかバカにされてる気がするんだが。気のせいか。
「......、そうか」
『へ?』
ふと、鱗滝さんが顔を一瞬しかめたような気がした。でもそれは一瞬で、いつものお面を通して彼は私を真っ直ぐに見る。
「なら、お手並み拝見といこう。なんなら儂が稽古をつけてやろう」
「それはいい!よかったな、A」
『.........、はい??』
KE・I・KO??え??よく分かんないけど炭治郎が喜んでるからとりあえずお礼を言った方がいいのか。
――――――――――――――
――――――――
『いいやァァァァ鱗滝さん死ぬ、私真面目に死ぬ!!鱗滝さんが犯人てダイニングメッセージ残しておきますからね私死んだら!!!』
「これくらいで死ぬのならお前も大した事なかったという事だな」
『私死ぬ前提なんかい!!!』
...なんて思っていた時期が私にもありました(白目)。
まずおそらく10キロはあるだろう道を走り込み10週。最初はこれだけで一日が過ぎた。
その次は地獄の素振りである。てゆーかマジで死ぬ、これは真面目に死ぬ。一日中素振りは本当にキツくて、最後はもはや念仏唱えながら素振りしてた。もれなく体中筋肉痛。
そして、今日は......。
「ほら、かかってこい!!お前はその程度か!!違うだろう!!」
『いや違いませんこの程度であります』
「真正面からかかってこい!!」
『炭治郎私のお墓には毎日大福よろしくゥゥゥゥゥゥ!!!』
炭治郎もした事あるという、丸腰の鱗滝さんに真正面から剣を持ち斬りかかっていく稽古。まず鱗滝さんがマジでチートなのだ。なんで丸腰なのに私の剣が全く触れないんだよ!!何かイライラしてきた!!!
『ふっざけんなァァァァァァァァ!!!!!』
「!」
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みるく - 藻さん» いつも楽しみに......!?ありがとうございますっ、感謝感激です!!ですね、もしかしたらそうかも......(( でも無惨様がラーメン食べてるとこ想像したら...笑 (2020年5月1日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
藻(プロフ) - みるくさん» いつも更新楽しみにしてますよ!!下弦に探させたんですか………!!?ないのに……!?相変わらず人使い荒いですね…そんなとこも好きです、見つかんなかったから下弦解体しちゃったのか………? (2020年4月30日 21時) (レス) id: e085f6cc78 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 藻さん» そうです無惨様は悪くない(作者)!!本当にいつも読んでくださってありがとうございます、後日無惨様はらーめんとやらを下弦達に探させたとか何とか......。 (2020年4月30日 20時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
藻(プロフ) - ら、らーめんとはなんだ……!!!?…………そうか、大正時代にラーメンないですもんね!!無惨様は悪くない!! (2020年4月30日 20時) (レス) id: e085f6cc78 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 藻さん» 分かってくださった方がいた(盛大なネタバレ)!!いや本当にありがとうございます、誰やねんこの人とか思われたらどうしようかと思ってました......。パワハラ会議ご本人様々じゃないですか...あかん......(下弦風)。 (2020年4月30日 19時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2020年3月31日 13時