オリキャラ達の比較的平和な日々 (ページ24)

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第五話　誕生日プレゼントページ24

田中
「首藤ちゃん。ちょっと良いかい？」

首藤
「何？」

田中
「その青いリボンって誰から貰ったの？」

首藤
「えっと、確か…、12歳の誕生日にお母さんから貰ったよ。」

違う、記憶が書き換えられている。

あのリボンは首藤ちゃんが10歳の時に如月がプレゼントしたものだ。

なんで知ってるかって？

それは如月が言ってたからさ。

あいつとんでもないくらいのシスコンだから、口癖のように「俺の妹、マジ天使」って言ってたし。

回想～

母
「霧華、誕生日おめでとう。」

父
「さぁさぁ、遠慮しないで食べなさい。今日は霧華の誕生日なんだから。」

首藤
「わぁ！私の好きなものばっかり!」

A
「霧華!」

ガサゴソガサゴソ

A
「これでよし！」

するとAが霧華に鏡を見せてくれた。

なんと青いリボンがついていた。

首藤
「ありがとう！A兄!大事にするね！」

～

首藤
「えっと…」

田中
「そのリボンを君にあげたのは君の兄、如月Aだ。」

首藤
「兄？何言ってるの？私は一人っ子………。」

田中
「いや、如月は…Aはまぎれもなく君の兄だ。」

首藤
「デタラメなこと、言わないで!」

田中
「証拠だってある!」

首藤
「出してよ！」

するとたけしは首藤のリボンをヒョイっと奪った。

首藤
「っ!!」

そしてリボンの内側を首藤に見せた。

そこには黄色の糸で如月霧華という刺繍がしてあった。

家庭科が苦手なAが大好きな妹の為に仕組んだものだ。

何も言い返せない首藤は下を向いて黙った。

首藤
「認めたくなかっただけ…お兄ちゃんが死んじゃうはずなんてないもん…。」

首藤は小さく弱々しい声で呟いた。