裏切り者の日記を拾う【うたプリ】

傍観者の思い ページ27

『……何？』

私は冷たく言い放った

ト「……1つ、言いたい事が…伝えなければいけない事があります」

いつも真面目だっていう顔が一層真面目な顔をして
私の顔をしっかり見て、続けた

ト「私は………ずっとAさんを信じていました」

『ﾊｯ……何を今更』

もう遅いよトキヤ
その言葉は、私が辞める前に聞きたかった


ト「今更なのは重々わかっています
しかし…言わなければ必ず後悔する気がしたので、聞いてください


あの日…全てが壊れた日
私はすぐに貴女が正しい事をわかってました

しかし…私に勇気がないばかりに、貴女を助ける事ができなかった


本当に……すみません」

それに続き

聖「……俺は前、偶然見てしまったんです
七海がAさんを殴っていたところを

俺は正直目を疑いました
あの七海が、今まで見たこともない表情で貴女に何かを言っていた時
俺はとても怖くなり……結果貴女を助ける事ができなかった


…すみませんでした」

神「聖川やイッチーだけじゃない、俺だってそうだよ
初めから信じてた。だって、君がそんな事するレディじゃないって事くらいわかってたからね

でも、俺は勇気がなかった
だからレディを守れなかった


情けないよね、好きになったレディを守れないなんてさ
結局俺は、何も出来なかった傍観者さ」


真斗もレンも自分の思いを口しだした



やめてよ
私は…自分で彼らを突き放したかったのに
そんな事言われたら、突き放せない


『っ…わた……しは………』

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