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52.やっと来てくれた ページ2
なずなside
-ステージ裏-
「うん、なるべく早くね。こっちも今、戻ったら大変なことに…」
「どういうつもりや！！！何でValkyrieの衣装着てるん！？」
『俺が助っ人に入れば不戦敗だけは免れるだろ？』
本当はもう苦しむ姿が見たくないからなんてこの状況で言える訳が無いよな……。
俺も同罪なんだから…
「ｸｯ…誰も頼んでへん！！！脱げぇ！！それはお師さんが端正込めた衣装…
アンタが袖を通す資格あらへんわ！俺らが一番苦しかったときにそばにいてくれへんかったくせに！！」
やっぱり一度掘った穴は深く底を知らないほどに大きい。
確かに俺はこれに袖を通す資格もそばにいてあげられる力なんて無かった…
だけど、俺は。
『影片…みかちん、お前の言う通りだ。俺は昔から口下手でさ。
取り柄だと思っていた歌も声変わりで上手にできなくなって。でもそんな俺でもお師さんはアイドルと扱ってかれた。お前も…』
そう言って左手をあげブレスレットを見せた。
あのとき一度はブレスレットもValkyrie壊れたけど、捨てようなんて思わなかった。
そのときだった。
「放せよ勇気！司！俺h『遅いぞ、Aちん！』」
"やっと来てくれた"
53.二兎先輩…→←51.困ったことに困っているように見えない
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作者名：朔-さく- | 作成日時：2020年10月20日 0時
