花びら十六枚目 Perpetual youth and longevity!? ──不老不死!?── ページ17
「キョウカ?変わった名前だな」
「日本人だもん」
「ふーん…まぁいい。いつか殺すから覚悟しろ」
「へいへーい」
凄い形相で睨んできて正直怖いが、軽く受け流しとく。
「…話は済んだかね?」
「ああ」
グレイの問いにザックが答えた。
「ではお嬢さん──改め狂花。私について来てくれ」
「へいへーい」
私はグレイの後を追った。
「名乗るのが遅れてたな。私はエイブラハム・グレイ。神父だ」
あ、そうだ自己紹介は聞いてなかったな。
「…んで、どこに向かってんのさ」
「先程『居場所がない殺人鬼を集めている者がいる』と話しただろう?」
「あ〜…そうだね」
殺人鬼って…。
あの光景はもう二度と思い出したくない。恐怖だ。
でも、実行時は本当に快楽でしかなかった。
だからこそ、怖い。
今まで恐れていたことを、快楽ととらえるようになるのは。
「君をそこへ連れて行き、そのビルの住人に推薦したいのだよ」
「なんで?」
「住人──もとい『彼女』が『かわりもの』と呼んでいる殺人鬼が少ないそうなんだ」
「それで私を連れて行く、と」
「ああ。殺意さえあればB9くらいには行けそうだな。
一般人とはいえ、凶器を持って追いかけて来るだけでも十分な恐怖だからな」
「まぁ確かに…」
それは納得できる。
「………」
「………」
…人通りが殆ど無いな。
「……ねぇ」
「なんだね?」
「お前がさっきっから言ってる『彼女』って誰のことだ?」
「あぁ、それは私の古き知り合いだ。
古い…と言っても彼女は不老不死だから実年齢より遥かに若い見た目だがな」
「ふ、不老不死!?!?」
さつてんってそんなファンタジーの話じゃなかったよな!?
出てくんの不老不死!?え、もしかして私が知らない間に続編出てた!?
その続編がファンタジーだった!?!?
待って自分でも何言ってんのかよく分かんない!!
脳内でわめきまくっていると、一つのビルの前でグレイが立ち止まった。
花びら十七枚目 Rai・Zyuka ──銃華雷──→←花びら十五枚目 Kyoka ──狂花──
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梨夢(リム) - いえ、大丈夫です! (2022年8月28日 17時) (レス) id: 9950d9dbe9 (このIDを非表示/違反報告)
神薙巫亜−かんなぎみあ−(プロフ) - 確認しました!電波がめちゃ悪いので、掲載するのが少し遅くなります。すみません。 (2022年8月28日 16時) (レス) @page1 id: 867bfbf0b0 (このIDを非表示/違反報告)
神薙巫亜−かんなぎみあ−(プロフ) - 確認しました!とりあえず、一話出来たら掲載します! (2022年8月28日 15時) (レス) @page1 id: 867bfbf0b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:酔遺花梨夢(すいかリム) | 作成日時:2022年8月28日 15時