忍たま 愛され姫3

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六年生は交代で二人ひと組見回りだ。だが、伊作が足を痛めているので
(A、留三郎)(仙蔵、文次郎)(長次、小平太)のペアとなっている

今は長次、小平太ペアだろう

Aと仙蔵は上級生の休憩所に向かっている

『あ、立花様遅くなりました。お帰りなさいませ』
仙｢あぁ、ただいま。Aは睡眠は取っているのか？」
『はい、大丈夫でございます』
仙｢…………」

パチンっ

『うぅ〜(泣)』

仙蔵はAのおでこにデコピンを喰らわせた

仙「嘘を付くではない」
『はい、グスっ』

Aが半泣きでいると仙蔵がクスクスと笑う

『っう…何故皆様は額にするのですかぁ…笑わないで下さいよ〜グスっ』
仙｢お前はいつも頑張りすきだ、少しはちゃんと寝ろ｣
『ちゃんと寝てますよ？』
仙「また嘘を付く、どうせ夜間実習の時のようにちゃんと寝ていないんだろ笑」
『そっそれは……』
仙「っま、今は伊作が足を痛めていないからしょうがないが、休憩の時は少しでも寝るんだ」
『…はい』
仙「ははは、面白い奴だ笑」

…

休憩所に着くとき仙蔵から言葉が返ってこなくなり、Aは仙蔵の方へ振り向いた

一瞬目の前が真っ黒になり気づいた頃には
仙蔵に抱きしめられていた

『立花様？』
仙｢いや…すまない、少しこうさせてくれないか？｣

仙蔵らしくない消えそうな声を出したので驚き、断りきれなかった

Aはそっと仙蔵の背に手を回し赤子をあやす様に背中をさすった

『大丈夫でございますか？立花様…』
仙｢ああ。済まなかったなA」
『いえ。私は後輩ですがいつでも頼って下さい。立花様はお一人でなんでもしてしまう方ですので、溜め込んでいるんじゃないかな、と思うときがあります』

仙蔵は驚いたような顔をしていた

仙｢Aにそんなこと言われるとはな、ありがとう。そうするよ。…じゃあお休み｣
『お休みなさいませ。立花様もごゆっくり休んで下さいね』
仙「Aもだからな」
『(;´･ω･)ｳｰﾝ･･･はぃ……』

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