インド旅行は知っている

カフェテリアでの話(2) 〜アーヤside〜［42］ ページ48

「そんじゃ、俺たちもそろそろ行きますか。」

黒木君が腰を上げるのに従って、私たちも立ち上がった。

「あ、アサちょっと…。
若武とアーヤは先行ってて。」

どうしたんだろう？

気になるけど、私と若武はゆっくりと歩き出した。

「何話してるんだろうな、あの2人。」

チラッと振り返ると、何だかニヤニヤしながら話してる。

「なんかニヤニヤしてる。」

アサと黒木君が追いついてきて、カフェテリアの入り口で私たちは別れた。

「じゃあね。」

「勉強頑張って！」

「またねー。」

「じゃあな。」

若武は、小声でなんかアサに訊いてる。

多分『何話してたんだ？』とでも訊いてたんだろうな。

「黒木君、自習室行こっか。」

「そうですね、お姫様。」

私は前を向いて、黒木君と自習室に向かった。


……To be continued.

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