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カフェテリアでの話(2) 〜アーヤside〜[26] ページ30

「若武、私の事好きなのー?」

見ると、アサが若武の顔を覗き込んでいる。

そして若武は、真っ赤になっていた。

「ちょっと!ほっぺた、赤いよ?」

アサが手を伸ばし、赤く染まった若武の頬に触れた。

若武の頬がもっと赤く、熱くなる。

え!

いきなり、甘々モード!?

私は思わず赤くなった。

いくら幼馴染みとはいえ、男子の頬に触れるなんてすごい…。

チラっと皆を見ると、黒木君はニヤニヤしてるけど、小塚君と上杉君は赤くなっている。

上杉君、さっきまで余裕そうだったけどね。

さすがにこれは…。

アサが若武の頬から手を離すと、緊張感がなくなった。

若武の頰色も、少しずつ治まってきてる。

「アサ、ハニートラップ上手いね。」

黒木君が微笑んだ。

「ありがと。」

アサが澄まして返事すると、若武が睨む。

「お前のせいで…!」

「何か?」

ちょっぴり眉を上げて訊き返すアサ。

「……。チッ。」

再びアサを睨みつけた若武は、舌打ちして黙りこんだ。

どうやら、彼女の方が一枚上手だったみたい。

たいていの場合、アサの方が上手な気もするけど、ね。

そんな事言ったら若武が怒りそう。

そういえば、さっき黒木君が言ってたハニートラップって何だろ?

皆を見渡してみるけど、誰も訊かない。

恥ずかしいけど訊いてみよっかな。

「ねぇ、ハニートラップって何?」

「あぁ、女性が色気を使って男を利用したり、罠にかけたりする事。」

事も無げに黒木君が答える。

「え…!」

思わず固まってしまった。

でも、考えてみれば、さっきのアサは小6とは思えないほどの色気だったよね。

同性から見ても…。

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希緒 - 楠なーさん» ありがとandこれからも宜しくd(ゝ∀・*)ネッ☆ (2017年6月2日 18時) (レス) id: 6b330cfe2f (このIDを非表示/違反報告)
楠なー - 希緒さん» りょーかいです!頑張れandこれからもよろしく( *´艸`) (2017年6月1日 11時) (レス) id: 7164bf1d64 (このIDを非表示/違反報告)
希緒 - 楠なーさん» ありがと(*´∀`*) でも、取り敢えず自分で頑張ってみよっかな お手上げになったら宜しくお願いします(笑) (2017年6月1日 0時) (レス) id: 6b330cfe2f (このIDを非表示/違反報告)
楠なー(プロフ) - 続編の行き方教えましょうか? (2017年5月29日 0時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)
楠なー(プロフ) - 希緒さん» 普通に尊敬するよー。だからコメントも評価もしたし。ありがとう! (2017年4月30日 22時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:希緒 | 作成日時:2015年10月18日 4時

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