インド旅行は知っている

カフェテリアでの話(1)〜アーヤside〜［8］ ページ8

「アサが、インドに引っ越す事になった。」

イ、インド！？

インドって、海外じゃない！

「インド…。」

「海外か…。」

「大変だね…。」

上杉君、黒木君、小塚君がつぶやく。

「そうだ。だから、事件はインドに関する事じゃないかと思ったんだが…
諸君、どう思う？」

「そうだと思う。」

「オレも、そう思う。」

「僕も。」

「オレも。」

全員が賛成した。

「OK。
依頼人に会うのは土曜日の2時、カフェテリアだ。
くれぐれも依頼人より遅れないように。」

大丈夫かな？

受験BとCは、同じ階にあるけど、
授業が終わったらすぐに教室を飛び出さないと間に合わないかも…。

「了解。」

「OK。」

「分かった。」

皆が、次々に答える。

「アーヤは？」

「う、うん。たぶん、大丈夫。」

「もし、ちょっとぐらい遅れても、アーヤのせいじゃないから。」

と小塚君が言ってくれる。

「ありがと。」

小塚君って優しいなぁ。

上杉君が振り向く。

「遅れっから、早く行くぞ。」

「あっ、大変！」

私の教室が1番遠い事、忘れてたっ！

「早く行かなきゃ！じゃあ、明日、特別クラスでね！」

私はあわてて、カフェテリアを飛び出した。

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