制裁を加えて ページ5
白ひげ海賊団・サッチside
嗚呼。今日もまた、Aのいない海の上を旅する。
親父は事実を知った時以来、ずっと憔悴しきっている。
何度心の中から、嘆き、悲しみ、謝っても、俺達家族の元へ帰って来ることはない。
代わりにいるのは、Aを嵌めて、見事俺達家族を騙した女…ガレイディル・ユリア。
今日も相変わらず、他のクルーに媚びを売り、俺達隊長にしつこく付きまとう。
演技をしているからか、奴はまだ俺達が正気に戻ったことを知らない。
正気に戻って改めて船内を見てみると、全てが異常だった。
船員に何かしらを聞いて見れば揃って「ユリア」のこと。
口を開けば「ユリア」の事ばかり。
それはとても不気味で、正気になった今では恐怖をも感じえるものだった。
こんな狂った船内を、Aはたった一人で我慢していたのか。
俺達がAに暴力を振るい、キツい仕事を押しつけても、たった１人で、我慢し続けていたのか。
そう考えると、胸が酷く痛んだ。
嗚呼。俺達は、何でアイツを信じてやれなかったのだろうか。
この間、Aの使っていた部屋に入った。
部屋は埃っぽく、Aのいたときのままだった。
机の上に無造作に置かれたAの日記を読んだ。
そこには彼女がこの船にのり、心を開き始めたときからの思い出が、つらつらと書き連ねてあった。
今日は何をしただとか。誰が何をして面白かっただとか。
そんなしょうもないことを、とても大切そうに書き連ねてあった。
その日記は、彼女がいなくなった日で止まっていた。
彼女がゆっくりゆっくりと、壊れていく様が手に取るように分かった。
『兄達は操られているだけ。私が我慢すればいい。きっと元に戻る。信じてる。』
そういった物が水の染みのついたページに書かれていて、
どうしてだと、情けなく泣いたのを覚えている。
俺達はあんなに酷いことをたくさんしたのに。
何故、ああも俺達の事を信用してくれたのか。
今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。
アイツの、絶望しきった、虚無に満ちた悲しみの表情が。
頭から、離れない。
嗚呼。アイツは一体何処にいるのだろう。
もう一度、会えたなら、どれほど良いことか。
そう考えていると、
ふいに、空に影かかった。
とっさに上を見上げると、そこには、
ｻｯﾁ「A……??!!」
私「……久しいですね。白ひげ海賊団の皆様…いえ、海の藻屑共。」
前とは違う姿のAがいた。
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ラピ(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» え？？？自分兄に言われた。似たもの同士ですねw (5月28日 1時) (
レス) @page27 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
そらうみ(プロフ) - こんな可愛い夢主ちゃんになんてことしたの!!!( *´˘`*ꐦ) (2023年4月5日 23時) (レス) @page27 id: bad6308fcb (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 感動してめちゃ泣いてもうた、(´-ω-`)姉に「なに、？急に泣き出してキッショッッ」って言われました。泣きました←感動ではなく姉にシンプルにディスられたからです (2023年3月9日 1時) (レス) @page27 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - お忙しいでしょうに、更新ありがとうございます。作者様のペースで構わないので、無理はなさらずに。今回も本当に細かく作り込まれていて本当に好きなお話です。応援しています。 (2023年1月24日 19時) (レス) id: f20ef134dd (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 続き、お待ちしております (2022年11月19日 9時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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