憎悪・憤怒 ページ4
ああ。憎い。憎い。
私を見捨てた人達が。
許せない。許せない。
私を傷つけた人達が。
ああ。
いやだ。いやだ。
ああ、醜い。
こんな事を考える私が、
嫌い。嫌い。
ああ。でも、
止まらないの。
この、焼け付くような、ドロドロとした感情が。
私の心を、侵食していくの。
腹の中から、熱い熱い、何かが、私を突き動かすの。
それは、私に命令している。
『壊せ、壊せ』って。
『許すな。断罪を加えろ』って。
鈴のような、甲高い笑い声で、私を嘲笑うの。
『意気地なし。意気地なし。』って。
『弱虫、弱虫』って。
赤い、紅い、朱い、液体が、私の中を埋め尽くして、、、
白いその“人”は言うの。
『今こそ、断罪の時。粛清の時。裁定の時。
己自身の手で、裁きを下すとき。
全てはあのお方の為。
あのお方の願いを、叶えるため。
妾自身の為。
あのお方の幸せは、妾自身の幸せ。
感情のままに、
あのお方の御心のままに。
壊せ。
壊せ。
破壊せよ。
彼の地を、紅く染めよ。
全ては、あのお方の仰せのままに。
妾自身の、生まれた意味のままに。』
ああ。貴女は誰なのだろう。
聞いたことがない声音なのに。
闇のような、終わりのない不安。
混沌とした、まどろみ。
明るい、光の纏うた鈴のような心地よさ。
日の光の、木漏れ日のような、優しさ。
今までにない、安心感。
懐かしい声音なのに、私は記憶にない。
あれ、どこで聞いたのだろう。
どこで聞いたのだったか。
まだ、遠い遠い、昔の事だったような。
つい最近の事だったような。
木漏れ日のように優しくて、導いてくれる、光のようで、
それでいて、永遠の眠りについてしまいそうで、終わりのない、闇のような不安。
それが、私を包む。
『貴女なら、出来る。』
『断罪を加えなさい。』
『憎いのでしょう。許せないのでしょう。』
『大丈夫。全ては、あのお方の為だから。』
優しくて、闇のように、深い不安。
私は、考える事を止めた。
今はただ、この声に従っていればいいのだ。
この声の言うように、
感情のままに。
私の為に。
《あのお方》のために。
私は、足に力を込めて、
飛翔した。
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ラピ(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» え？？？自分兄に言われた。似たもの同士ですねw (5月28日 1時) (
レス) @page27 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
そらうみ(プロフ) - こんな可愛い夢主ちゃんになんてことしたの!!!( *´˘`*ꐦ) (2023年4月5日 23時) (レス) @page27 id: bad6308fcb (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 感動してめちゃ泣いてもうた、(´-ω-`)姉に「なに、？急に泣き出してキッショッッ」って言われました。泣きました←感動ではなく姉にシンプルにディスられたからです (2023年3月9日 1時) (レス) @page27 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - お忙しいでしょうに、更新ありがとうございます。作者様のペースで構わないので、無理はなさらずに。今回も本当に細かく作り込まれていて本当に好きなお話です。応援しています。 (2023年1月24日 19時) (レス) id: f20ef134dd (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 続き、お待ちしております (2022年11月19日 9時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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