後悔が、1つ。 ページ21
気づいたら私は、青色の空間に飲み込まれていた。
……だが、不思議なことに周りの青色の世界は無くなって、代わりに懐かしい船室の中にいた。
私「な、なん、なんなの…？」
混乱して辺りを見渡す。
すると、その船室に入ってきた姿があった。
私「………貴方はっ……1番隊隊長、不死鳥マルコ？！」
思わず臨戦態勢をとり、震える体を叱咤しながら鋭く睨む。
だが、
ﾏﾙｺ「クソっ……！！なんで、なんでこんな事になっちまったんだよい！！」
私「……？！」
………当の本人は、私自身に気づいていないようだった。
不思議な事に、私の声も姿も見えていない様なのだ。
試しに、その場の物に触れてみれば、スカッと私の手が物を通り抜けてしまった。
どうやら、今の私はほぼ幽霊に近い状態らしい。
それ故に、見えることはないのだろう。
その事に気づくと、少しだけ安心した。
だが、臨戦態勢を解こうとしたした瞬間
ﾏﾙｺ「………A………A………なんで、なんで俺達は守れなかったんだよい！！！」
マルコが大きな声で叫び、机を蹴った。
思わずビクリと身体を震わせ、部屋の隅に寄る。
ﾏﾙｺ「なんで、なんで俺だけでも信じてやれなかった……！！！クソっ……クソォッ………！！！
海軍に殺されようとするぐらい、Aは傷ついていたのに……！！！」
あまりの怒気に、普段の口癖が抜けている。
私がこの船に乗っていた時でも見た事のない程の怒りだ。
不安で怖くて、手を上げられた時の事を思い出して、体をギュッと自分の腕で抱きしめる。
ﾏﾙｺ「なんで、どうしてこうなったんだ……！A……すまねぇ、すまねぇ……お願いだ……俺らの所に、帰って来てくれよい……」
うわ言のように私の名前を呟きながら、涙を流す1番隊の隊長。
あまりにも衝撃的過ぎて、一瞬だけ思考回路が止まる。
…………可哀想。
何故か私はそう思って、そっと、泣く男に手を触れた。
これは、所詮夢だ。そう、悪い悪い、悪夢。
自分に言い聞かせながら、マルコを優しく自分の体で包み込む。
私「今更……謝らないでよ……」
呟く私の頬から、涙が伝った。
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ラピ(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» え？？？自分兄に言われた。似たもの同士ですねw (5月28日 1時) (
レス) @page27 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
そらうみ(プロフ) - こんな可愛い夢主ちゃんになんてことしたの!!!( *´˘`*ꐦ) (2023年4月5日 23時) (レス) @page27 id: bad6308fcb (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 感動してめちゃ泣いてもうた、(´-ω-`)姉に「なに、？急に泣き出してキッショッッ」って言われました。泣きました←感動ではなく姉にシンプルにディスられたからです (2023年3月9日 1時) (レス) @page27 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - お忙しいでしょうに、更新ありがとうございます。作者様のペースで構わないので、無理はなさらずに。今回も本当に細かく作り込まれていて本当に好きなお話です。応援しています。 (2023年1月24日 19時) (レス) id: f20ef134dd (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - 続き、お待ちしております (2022年11月19日 9時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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