今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:172 hit
小|中|大
プロローグ ページ1
キキィーッ‼
嫌なホイール音が響いて、振り返ると、一台の大型トラックが一匹の黒猫に迫っていた。
私は思わず駆け出した。スピードの緩んだトラックを睨みつけ、瞬時に黒猫を抱き上げ、ガードレールの向こう側に渡った。
何事もなかったように走り去っていくトラックに「危ねーだろぉが‼」と野次を飛ばした。
「ったく…大丈夫か、黒猫ちゃん?あんたもこれから気をつけなよ、小さいんだから」
その言葉に、黒猫はびくんと反応した。
「さ、帰りな」
そう言って、黒猫を下ろす。
走り去っていく黒猫を、小さく手を振って見送っていると、黒猫はチラリとこちらを振り返った。
でもまた前を向き、トコトコと歩き出した。
黒猫にも突然変異ってあるんだなぁ。
さっきの黒猫、目が赤かった。
私も、たまに赤くなる事があるから。
私の場合、おばあちゃんからは突然変異って言われてるけど…
あの黒猫もそうなのかな。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:グミ | 作成日時:2019年2月2日 10時