▼ジャン × 線香花火 ページ29
.
「やっほ〜みんな集まった？」
「まだジャンが来てねえんだよ」
「またあいつかよ！遅刻常習犯だな」
「とりあえず準備しちゃう？」
「そーしよっか」
大学の最後の夏休みが始まり、久々に地元に帰省できる時間が作れて地元の友達に連絡を入れたら、みんなで花火をしようと集まる場所を設けてくれた
「Aひさびさすぎて誰かと思ったわ」
「もー可愛くなったでしょ？」
「地元組置いてまさかアンタが大都会に出るとは思わなかったよね」
「失礼な〜！もう私だって立派な大都会の人間になりましたー！」
わざわざ私に会うために10人程の友人が集まってくれた
「あ、ジャン！おせーよ！」
「よお！Aひさしぶりだな」
一目散に私に向かって来て、ニッと笑う姿は昔と変わらないね
「うん、ひさしぶり。あれ？ジャン、かっこよくなった？？」
「なわけねーだろ！コイツが！」
「うっせーな！そんなこと言ってくれんのAぐらいだからな！お前ら見習え！！！！」
「おーい！こっちでやるよー！」
花火開始の合図に私たちは集まった
パーーーン
チリチリチリ
シューーーーッ
それぞれ思い思いの花火を始めた
そしてそれぞれに懐かしい話に花を咲かせた
「あっち！！！！！」
「ふふ、バカだなもう」
私は一人になった隙を見てみんなが花火をしているところを自分の携帯で動画を撮っていた
ピッと動画を止めてケータイをしまうと
「やらねぇの？」
その声を辿り、後ろを振り向くと線香花火を持ったジャン
「一緒にやるか？」
「うん！」
しゃがんで火をつけジリジリと燃える線香花火を２人して見つめた
「向こうはどうだ？」
「楽しいよ、やっぱり大都会っていうだけある」
「だろうな....彼氏はできたか？」
「え....」
「え、いんの？」
動揺を隠しきれずジャンは私の目を見た
「一応....ジャンがキライなタイプ」
「チビでクールぶってる奴か？」
「でも中身は良い人だよ」
「一度見に行かねえとな、その男」
「ジャンはどう？...その、彼女とかできた？」
「残念ながらいねえよ、いい女がまずいねぇ」
「わ〜それめっちゃ失礼....」
思わず笑うとつられてジャンも笑った
「いい女だと思ってたやつが、大都会に行っちまったからな」
「え....」
線香花火は音もなく落ちた
「駄目になったら、俺んとこ嫁に来い」
戻れないあの日々の記憶
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♪美桜♪ - コメント失礼します。完結おめでとうございます！！全部凄く良かったです！あんず様の小説はいつも楽しく読ませていただいています！他の小説も頑張ってくださいね！陰ながら応援しています！(*´ω｀) (2018年9月23日 13時) (
レス) id: 951996096a (このIDを非表示/違反報告)
カエデ(プロフ) - 完結おめでとうございます<m(__)m> とても楽しかったです！ありがとうございました(≧∀≦) (2016年7月14日 7時) (レス) id: 3be6e10bf6 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん♪(プロフ) - あんず様のこの短編集大好きで、いつも影ながら読ませていただいてますm(_ _)m私は続けて欲しいと思ってます！ (2016年5月14日 18時) (レス) id: 73d1b6644f (このIDを非表示/違反報告)
Kurin. - 私も更新楽しみにしてるので、続けて欲しいです！ (2016年5月14日 11時) (レス) id: 119c787c94 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ煮オレ(プロフ) - いつでも良いので更新してください！楽しみにしています！ (2016年5月13日 13時) (レス) id: f5dbfcdd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2015年6月17日 0時
