▼ リヴァイ × 夢の国 ページ22
.
「わー！ついたー！」
私の嬉々とした声とは裏腹に、既に電車で揉みくちゃにされげんなりした姿の彼
「....大丈夫？」
「......あぁ」
ぜんっぜん大丈夫そうじゃないよ、その声
「元気出して！」
この日のために用意したおそろいの洋服を周りに見せびらかすように彼の手を引いて走り出した
「おいっ待てって....」
門をくぐりチケットを通すとそこはもう沢山の人で溢れた夢の国
「わ〜かわいい！」
「土産モンは帰りだ、キリがねえ」
初めてきた夢の国を彼が少しリードするように歩き始めた
「ねえ、写真！」
そういうと彼はバッグからデジカメを取り出し、お城も写り込むように２人で映った
「リヴァイ！私アレ乗りたい！あの！マウンテン！」
「あ？」
「三大マウンテンの！水に落ちるやつ！」
ふと思い出し、パンフレットを広げ見せた
「テメェ....知ってて言ってんだろ....」
「おねがい！乗りたい！」
すると、スッと耳元に近寄り
「家帰ったら、仕置きが必要だな」
と含み笑いをした
「いじわる.....」
「行くぞ、乗るんだろ？」
ふてくされると面倒なのは分かっているせいか、その後は文句も言わずその絶叫マシンに並び乗ってくれた
「あー結構濡れたけど楽しかった！」
「........」
隣で声も出せないほどぐったりした状態の彼
「次あれいこ！」
調子にのってきたせいか有無を言わさず私のペースで次々に乗り物をこなしていった
「....一旦休憩だ」
「じゃあお昼にしよっか！」
目に付いたとあるお店に入り、パーカーセットを注文し席に着いた
「いっただきます！」
「...いただきます」
「おいしー！」
パクパクと食べ進める私の姿を凝視する彼
「....よく食えんな」
「あんま見ないでよ、恥ずかしい」
「あんなことやこんなことまでしてるのにか？」
「んんっ！！！」
飲んでいた炭酸ジュースは不覚にもその言葉によって喉を詰まらせた
「フッ..ガキかお前は」
「バカっ、まだお昼！」
「口付いてる」
またバーガーを頬張る私を制止し、身を乗り出したかと思えば顎をグイッと上に向け、口の横に柔らかく暖かいものが触れた
「〜〜〜〜！！！！」
舌でペロッと掬い取って妖艶な笑みを見せた
「今日は寝かせらんねぇな」
また身を乗り出し触れるだけのキスをされた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
♪美桜♪ - コメント失礼します。完結おめでとうございます！！全部凄く良かったです！あんず様の小説はいつも楽しく読ませていただいています！他の小説も頑張ってくださいね！陰ながら応援しています！(*´ω｀) (2018年9月23日 13時) (
レス) id: 951996096a (このIDを非表示/違反報告)
カエデ(プロフ) - 完結おめでとうございます<m(__)m> とても楽しかったです！ありがとうございました(≧∀≦) (2016年7月14日 7時) (レス) id: 3be6e10bf6 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん♪(プロフ) - あんず様のこの短編集大好きで、いつも影ながら読ませていただいてますm(_ _)m私は続けて欲しいと思ってます！ (2016年5月14日 18時) (レス) id: 73d1b6644f (このIDを非表示/違反報告)
Kurin. - 私も更新楽しみにしてるので、続けて欲しいです！ (2016年5月14日 11時) (レス) id: 119c787c94 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ煮オレ(プロフ) - いつでも良いので更新してください！楽しみにしています！ (2016年5月13日 13時) (レス) id: f5dbfcdd58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんず | 作成日時：2015年6月17日 0時
