▼ ジャン × 遠距離 ページ13
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「明日は来れそう？」
『ごめん、仕事で行けそうにねぇんだ』
「ううん！大丈夫！また今度ね」
『ああ、明日も電話する、おやすみ』
また、会えない。
２年前、仕事の都合で暮らし慣れた都会を離れ、１人で見知らぬ土地に暮らす君
電話をしてまた会えないことを知ると、酷く淋しい気持ちになる
「寝よ....」
ケータイを枕元に起き、布団に潜ると、やっぱり寂しくて涙目になりながら、自分自身も日々の仕事の疲れのせいかすぐに眠りについた
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チャラン〜♪
「んっ....ん」
電話のコール音によって誰から電話がきたか寝ぼけ眼ながらに分かり、着信をとった
「...おはよぉ」
『おはよ。寝てた...よな？朝から電話してごめん』
「ううん」
『その声、また泣いて寝たろ？』
全部彼にはお見通しだけど私も意地を張る
「泣いてない」
『ほんとかよ』
「ほんとだもん」
『ったく、今から瞬間移動すっから待ってろ』
ヘヘッと照れ笑いながらいつも通りそう言った
「え〜？また？じゃあ10秒目閉じて待ってる」
彼が傍に居なくてもこうやって少しでも触れあえてるような時間がすき
『じゃあ俺数える！せーの、いーち、にーい、さーん』
電話越しに聞こえる声がとても愛おしい
『しーい、ごーお、ろーく、しーち、はーち、きゅーう、じゅう！』
目を開け、一応....部屋を見渡した
「もー、また部屋見渡しちゃったよ」
『ベランダは？』
いつもならここで終わるはずのやりとりも今回は続いた
「え〜？」
冗談ながらにベランダに出てみるが、彼の姿はなかった
「うん、今ベランダの外見てるけど、おじいちゃんがわんちゃんの散歩しててかわいい〜」
『そっか』
「またジャンに騙されちゃったな〜」
『騙してねぇよ』
「なんでよ〜」
クスクス笑いながらベランダを開け部屋の中に戻った
「....な？騙してねぇだろ？」
本来ならいるはずのない彼が、そこにいた
「....なんで」
「なんでって」
驚きのあまり、動けずに立ちすくむ私にヘヘッと笑った
「この間合い鍵なくしたって」
「ばぁーか、嘘だよ」
「でも、仕事なんじゃ」
「今日から三連休貰った」
そう言うと彼は無言で立ちすくむ私に近寄った
「サプライズ成功だな」
そっと手が頬に触れ、私の涙を指で拭った
「....ただいま....A」
耳元でそう囁くと、ギュッと私を抱きしめた
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♪美桜♪ - コメント失礼します。完結おめでとうございます！！全部凄く良かったです！あんず様の小説はいつも楽しく読ませていただいています！他の小説も頑張ってくださいね！陰ながら応援しています！(*´ω｀) (2018年9月23日 13時) (
レス) id: 951996096a (このIDを非表示/違反報告)
カエデ(プロフ) - 完結おめでとうございます<m(__)m> とても楽しかったです！ありがとうございました(≧∀≦) (2016年7月14日 7時) (レス) id: 3be6e10bf6 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん♪(プロフ) - あんず様のこの短編集大好きで、いつも影ながら読ませていただいてますm(_ _)m私は続けて欲しいと思ってます！ (2016年5月14日 18時) (レス) id: 73d1b6644f (このIDを非表示/違反報告)
Kurin. - 私も更新楽しみにしてるので、続けて欲しいです！ (2016年5月14日 11時) (レス) id: 119c787c94 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ煮オレ(プロフ) - いつでも良いので更新してください！楽しみにしています！ (2016年5月13日 13時) (レス) id: f5dbfcdd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2015年6月17日 0時
