【進撃】年上の特権 (リヴァイ)

#11　you ページ12

.







ふっと目を覚ますと見知らぬ部屋にいた
まだ眠い目を擦りながら部屋全体を見渡す

そっか、リヴァイの家だ

既にカーテンが全開で、少し開いてる窓から入ってくる優しい風と太陽光に当たるととても気持ちがいい


時計を見たら午前７時で、ふとダブルベッドの隣を向くとリヴァイが寝ていたであろう布団の形跡


リヴァイ、もう起きたのかな
......私も起きよう


そう思い上半身を起き上がらせた

うっ........まだ少し頭が痛い........


手を頭にもっていくとおでこには冷えピタが貼ってあった

そこで最大の異変に気付いた

....え、なんで......なんでパジャマ？
......これ、リヴァイのだよね？え？



ベッドの斜め下を見たら、荷物のところに私の私服が畳まれていた


はい？


イマイチ昨日の状況がうろ覚えで混乱状態の私


とりあえずリビング行こう......


そっとベッドから降りようとした時、




ガチャ


とドアが開きスウェット姿のリヴァイがいた



「起きたのか」

「ん....」

「熱はかれ」

「ふぁい....」


言われるがままされるがままにベッドに寝かされ脇に体温計を挟んでもらい、熱を計った



「気分はどうだ？」


「....頭痛い....ちょっと気持ち悪い」


「枕元に水あるからそれ飲め」


「....うん」



体温計を挟んでいない方の腕を伸ばして水を取り、口に含むと気分も少しスッキリした
そこでピピッと体温計が鳴り、リヴァイが脇から取った




「まだ微熱あんな」


「ねえ、なんでパジャマ....？」


「なんで？」


「私着替えてない.....」


「俺が着替えさせたに決まってんだろ」




体温計をしまいながら、さも、普通の事のように言うリヴァイ




「....お嫁行けない」


「お子ちゃまの体なんか興味ねーよ」




ズバッと言い切られた....悔しい



「今日は学校休め。学校には連絡した」



けだるさで私は頷くことしかできなかった
あ、そういえばママに連絡してない



「んで、昨日お前のママにも泊めると連絡した。学校休むとまでは言ってねぇけど」


「....ありがと」


「昼過ぎには家まで送ってく」


「ごめんなさい....仕事、休ませて」


「気にすんな。有給にしてもらった」




そう言って私の頭をポンポンと撫でた




「そうだ、お前のケータイ枕元にあっから....line入ってたぞ」


「....見たの」


「画面に表示されていただけだ....エレンって奴から」


「あ....忘れてた」




急いで私はケータイを手に取った






.

#12　you→←#10　Levi

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す