四十五話 ページ46
「……」
「起きて、私ですよ。Aです」
「A……」
「はい、Aです。じいや」
「A……お嬢様」
そう言った途端少し目に光が入った
「わ、私は何を…」
「私の妹に異能で操られていたんです」
そういえば驚くようにしながら
「矢張り……あの人が」
「いえ、私も原因です。なにかを私がしてしまったからこうなってしまったんでしょう。今から此処の全員の異能を解くつもりです」
そういえばじいやが立ち上がる
「私がやりましょう。Aお嬢様は他のご用事があるのでしょう」
「あ……大丈夫ですか？一人だなんて」
「おい、こっちも終わったぞ」
そう言って中原さんが、昔の友人を連れて来た
「……A」
「……仕方ないよ」
そう言って笑えば
「あたしも手伝う。じいやさんは女中さん達、あたしは友人とか担当したらいいと思う……ごめんね」
そう言われて何も言えない
「……行くぜ、太宰達もそろそろ着いてんだろ。屋敷の内装はAが一番知ってる」
そう言って中原さんが手を引く
チラリと振り返ると、二人は直ぐに取り掛かっていた
「それで……芥川達は何処だ？」
そう言っていると、電話が鳴った
「やぁAちゃん。こっちは問題なく着いたよ」
「此方も二人の協力してくれたので其方に行きます」
「Aさん、全員どうしますか」
「全員にバレないようにお願いします。妹は見つけたら自分達の正体や氏名はバレないようにしてください」
「りょうかーい。芥川君に拘束してもらおう」
「喜んで！」
芥川さんの声が少し上がってる……
「で……この迷路か」
「はい。まっ過ぐです」
そう言って進む
芝生やコンクリートに見えるがこれは幻
だが人間は目に映るもの全てを信じてしまう
「凄ェ……幽霊になったみたいだな」
「通り抜けますからね」
そう言いながらただ歩き続けると、屋敷の扉が見えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 835人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 正直にいうと後半の妹サイドの話、私は姉側に入り過ぎて自分の様に体調壊すまで痛みますその話はどれくらいで終わりますか。終わっていたらそこから読みたいのですが、どこからか教えてください (2019年5月31日 7時) (レス) id: 8edac39d65 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» ええ、救いようがなくて何か言って入りたびに呆れてしまいます。救えないのです (2019年5月26日 20時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 居ますよね…救いようが無いからなぁ… (2019年5月26日 20時) (レス) id: b8888aeaec (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» そうなんですか？じゃあ……自信持って頑張ります！そうですね。そうなんですか？私のクラスでも居ますね……改心できたら良いのですが、そんな気楽なもんじゃないから嫌ですね (2019年5月25日 13時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リュカ
| 作成日時：2019年5月12日 15時
