コース料理。【スターダストクルセイダース】

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『クソ……これ本当に食べ物なのか？

生き物殺してるんだから もうちょっと美味しくしてやれよ！』









さっきから「ここはどこだ」とか考えるたび 誰かに切られたように思考が止まる。



本当に面倒な事になった。

……そもそも 昨日はなにして――



――ポンッ、と次の料理が出てきた。









『……いやいやいやいや、これはさすがに食べ物じゃあないでしょ……』









明らかに食べちゃいけない色した〈スープ〉が出てきた。



貯水タンクの水みたいな色したヤツに赤黒い〈なにか〉が入っている感じだ。



しかも〈なにか〉からは緑色の布のようなものがヒョコっと出ている。









『……どうせ食べないと駄目なんだろ…………』









意を決して 自ら両手で皿を掴む。



口の近くへ持っていくと、少しだがチェリーの匂いがした。









『……』









ふぅ、と一回深呼吸をして唇に皿を当て、飲んだ。









『……ン……あ、これ肉だったんだ……』









どうやら赤黒い物体は肉だったらしい。

さっきから肉多いな……



これも食えたモンじゃあないが、ほぼドブ水みたいな味なので頑張れば食える。









『……おえッ…………本当にこの料理作ってるヤツ大丈夫か？』









おそらくスープなんだろうが、肉の割合が多過ぎる。

これは生肉のようだし、本当にいい加減にしてほしい。









『オェ゛……ン゛ッ……』









感覚が麻痺してきたのか、最初よりは幾分かマシになってきた。



いや、それでも十二分にまずいのだが。



それと、1つ疑問に思った事がある。









『……』









さっきから 涙が止まらないのだ。

まずいからかもしれないが、もっと精神的ななにかで涙が出てきている気がしてならない。

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